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八人の最狂ポンコツヒロイン、最強の絆で世界を護るらしい ~結果的にS級冒険者、でもポンコツしかおらん!~  作者: ざつ
本編

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第38話 王家の隠し事と魔王復活を阻止せよ -2

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3. 儀式の場への突入とカオス

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魔王復活の儀式が執り行われているという、王都郊外の古びた神殿は、禍々しい魔力に包まれていた。フィーネは、完璧な計画を胸に、ヒロインたちをそれぞれの持ち場に配置する。


だが、その計画は、開始早々に破綻し始めた。


「よし、作戦開始!各自、持ち場について……」


フィーネの合図を遮るように、アリスがリュートをかき鳴らし、歌い出した。


「へへん、みんな張り切ってるねぇ!あたしの歌で、もっと盛り上げてやろうか?」

「やかましい!士気が下がるでしょ!ぷっつん!」

「〜♪魔王復活は今、始まる〜、歌声響かせ、儀式を壊せ〜、一攫千金、夢じゃない〜、さあ、みんなで阻止へGO!〜♪」


アリスはフィーネの悲鳴にも構わず、楽しそうに宣伝歌を歌い続ける。その歌声は、神殿に響き渡り、周囲の魔物たちが困惑したようにざわめき始める。




その時、神殿の奥から、巨大な魔力を放つ魔王軍の術者たちが姿を現した。その威容に、神殿の壁がざわめく。


「見つけたぞ!悪しき術者め!正義の剣を受けてみろ!いざ尋常に勝負!」

「アキナちゃん!?」


アキナが、術者たちを視界にとらえるやいなや、興奮して叫んだ。フィーネの合図を待たずに、術者に向かって突撃する。


「ちょ、アキナちゃん!まだですーっ!作戦は儀式阻止ですよーっ!」


フィーネの悲鳴が神殿に響く。彼女の計画は、開始わずか数分で、ハチャメチャな方向へと転がり始めたのだった。




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4. エルミナの広範囲破壊魔法とセラの魔道具暴走

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アキナの突撃で神殿が荒れる中、エルミナが無表情で儀式の祭壇を見つめていた。


「邪魔ですね。とりあえず……」

「エルミナちゃん!?」


エルミナは、そう言うと、儀式の祭壇に向かって、広範囲破壊魔法を放った。轟音と共に祭壇が砕け散り、魔力が乱れ始める。


「エルミナちゃん!何してるんですかーっ!

 作戦がーっ!儀式が暴走しちゃう!」

「効率的な破壊です」

「効率的じゃないです!」


フィーネが絶叫するが、エルミナは全く気にしていない。

その混乱に乗じて、セラが怪しげな魔装具を構えた。


「素敵です!この魔装具を使えば、儀式の魔力反応を解析できます!『魔力吸い取り器』起動!」


セラは目を輝かせながら、怪しげな魔装具のスイッチを入れる。儀式の祭壇から放たれる魔力が、セラの魔装具に吸い込まれていく。


「セラちゃん!それは何ですか!?

 勝手に魔力を吸い取らないでくださいーっ!儀式が暴走しちゃう!」

「な、なんだこれ!?祭壇が光ってるぞ!」

「魔力が……すごいことに……!」


アキナが驚きの声を上げ、ルナが顔を青ざめる。フィーネは、すでに胃がキリキリと痛み始めていた。


「まずいです!セラちゃんの魔装具が暴走してる!儀式が……儀式がーっ!」


フィーネの悲鳴が、神殿に響き渡る。


儀式阻止は、もはや混沌の極みに達していた。



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5. ルナの情報過多とリリアのツンデレ救済

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エルミナの広範囲破壊魔法とセラの魔道具暴走で神殿が混乱に陥る中、ルナは情報過多でフリーズ寸前になっていた。魔王復活の儀式に関する膨大な情報と、世界の終焉に関する記憶が、一気にルナの脳に流れ込んできたのだ。


「ひっ……たくさんの……情報……感情……記憶……情報過多……!だ、だめです……フリーズ……しそう……!」

「ルナさん!?」


ルナは、大量の情報に脳が処理しきれなくなり、その場にうずくまってしまう。フィーネは、この状況に頭を抱えた。


「もう、本当に見てられないわ。ほら、早く頭を冷やしなさい!あんたが機能停止したら、この状況をどうするのよ!」


リリアがツンデレながらもルナを叱咤激励する。その言葉に、ルナはかすかに反応する。


「……儀式の……弱点……隠された……通路……」

「隠された通路!?何よそれ、意味不明だわ!」


リリアはルナの言葉に首をかしげる。フィーネは、その言葉に顔を青ざめた。


「隠された通路!?まさか、ルナの能力で……!?」

「ルナちゃん!そんな重要な情報、大声で言わないでください!敵に聞かれたらどうするんですか!私たちの計画がーっ!」


フィーネの空気をつんざくような悲鳴が、神殿に響き渡った。




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6. アリスの混乱の歌と魔王の過去の断片

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ルナの情報過多とリリアの困惑で神殿が混乱に陥る中、アリスが楽しげに歌い出した。その歌声は、魔王軍の術者たちの混乱をさらに加速させる。


「まずいです!ルナちゃんがフリーズ寸前です!魔王軍の術者たちもパニックに……!」

「フィーネちゃん、大変だね!」

「これ以上、混乱させないでください!」


フィーネが絶望的な顔で叫ぶ。


「これは最高にロックだぜ!盛り上がっていこうぜ、みんなー!

 パーティータイムだぜ!」

「アリスさん!歌わないでください!余計に混乱するだけですからーっ!」

「頼みますから、これ以上、被害を増やさないで!私の利益がーっ!」


アリスはフィーネの悲鳴にも構わず、リュートをかき鳴らし、高らかに歌い続ける。魔王軍の術者たちはアリスの歌声に、突然体が勝手に踊り出し、呪文を唱えるのをやめて奇妙なステップを踏み始める。神殿はさらに騒然となる。


「ぐおおお……!体が勝手に……止まらない……!」

「なんだこれ!踊りが止まらねぇ!儀式どころじゃねぇ!」


魔王軍の術者たちは、アリスの歌声と、ヒロインたちのめちゃくちゃな攻撃に疲弊し、儀式を中断し始めていた。フィーネは、もはや絶望の顔でその場にへたり込んだ。彼女の胃は、すでに限界をはるかに超えていた。


そんな混乱の中、アリスの歌声が、神殿の壁に描かれた古代の壁画に共鳴した。壁画が淡く光り、魔王の過去に関する断片的な映像が、アリスの脳裏に流れ込んできた。


「へへん、こりゃあ、最高のネタになりそうだな!魔王の過去か!歌のネタが増えるぜ!」


アリスは、悪びれる様子もなく、楽しそうに呟いた。

フィーネは、そんなアリスの言葉に、もはや何も言えなかった。



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