第24話 料理対決と幻の調味料 -3
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7. イリスの「伝説の料理」とセラの奇妙な調味料
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料理会場がカオスと化す中、イリスは冷静に「伝説の料理」の再現に取り掛かっていた。彼女の隣では、セラが奇妙な魔装具をいじりながら、食材に魔力を注ぎ続けている。
「ふむ。この古文書の記述によると、『伝説の料理』は、特定の魔力反応を持つ食材と、幻の調味料を組み合わせることで完成するようね」
「イリス様、私もお手伝いします!」
「セラ、あなたの魔力は貴重だわ。この魔装具で、食材の魔力を最適な状態に調整してちょうだい」
「はい!『聖なる魔力調整器』起動!」
セラは目を輝かせながら、新たな魔装具のスイッチを入れる。食材から放たれる光がさらに強くなり、周囲の空気が振動する。
「セラちゃん!それは何ですか!?また変な魔装具を……!」
「フィーネちゃん、食材が輝いてるよ!」
「まずいです!これ以上、食材が暴走したら……!」
フィーネが悲鳴に近い声を上げるが、セラはイリスの指示に夢中だ。イリスは、そんなセラの暴走を冷静に観察しながら、調理を進めていく。
「イリス様、この食材の魔力、少し強すぎませんか?」
「ええ、問題ないわ。この魔力こそが、『伝説の料理』の真髄を呼び覚ます鍵となるはずよ」
「すごいね、イリス!」
「ふふ、私の知識をもってすれば、不可能はないわ」
イリスは得意げに眼鏡をくいっと上げ、完成に近づく料理を見つめる。その料理は、見るからに異様な輝きを放ち、会場の他の料理とは一線を画していた。
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8. 審査員の困惑とアキナの「最強の食材」帰還
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イリスの「伝説の料理」は、異様な輝きを放ち、会場の注目を集めていた。審査員たちは、その料理の前に立ち尽くし、困惑した表情を浮かべている。
「な、なんだあの料理は……まるで生きているかのようだ……」
「あれが本当に食べ物なのか……?」
審査員たちがヒソヒソと話し合う中、会場の扉が勢いよく開かれた。
「おーい!最強の食材、持ってきたぜー!」
「アキナちゃん!?」
アキナが、巨大なモンスターの肉塊を肩に担ぎ、息を切らしながら会場に戻ってきた。その肉塊からは、おぞましい魔力が放たれている。
「アキナちゃん!どこに行ってたんですか!?」
「そんなもの、どこで手に入れたんですか!」
「森の奥で、最強のモンスターをぶった斬ってきたぜ!これで最高の料理ができるはずだ!」
「ぶった斬っちゃダメですってば!」
フィーネが絶叫するが、アキナは誇らしげに胸を張る。
リリアは、そんなアキナの姿に呆れたように呟いた。
「まったく、無鉄砲にもほどがあるわね」
「でも、アキナはすごいね!」
セラは、アキナが持ってきた肉塊に目を輝かせている。
「この魔力!素晴らしいです!きっと新しい魔装具が作れます!」
「セラちゃん、今は料理です!」
イリスは、アキナが持ち帰った肉塊を見て、眼鏡の奥の瞳を輝かせた。
「ふむ……この魔力反応……古代の文献に記された、幻の魔獣の肉ね。まさか、こんな場所で手に入るとは……」
「イリス様、これも料理に使うんですか!?」
「ええ。この肉と、幻の調味料を組み合わせれば、真の『伝説の料理』が完成するはずよ」
イリスの言葉に、フィーネの顔がさらに青ざめる。彼女の胃は、すでに限界をはるかに超えていた。
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9. 幻の調味料の真価と料理の完成
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アキナが持ち帰った幻の魔獣の肉と、イリスの「伝説の料理」が組み合わされた。イリスは、幻の調味料を手に取り、料理に振りかける。その瞬間、料理から放たれる輝きがさらに増し、会場全体が神秘的な光に包まれた。
「これが……幻の調味料の真価……!」
「すごい……!魔力が……!」
フィーネは、その光景に息をのんだ。セラは目を輝かせ、魔装具で料理の魔力反応を解析している。
「この魔力循環システム!素晴らしいです!きっと新しい魔装具が作れます!」
「セラちゃん、今は料理です!」
リリアは、その光景に呆れたように呟く。
「まったく、こんな騒ぎになって……」
「でも、なんだかすごいね!」
ルナは、その光景に圧倒されながらも、どこか安堵した表情を浮かべていた。アリスは、リュートをかき鳴らし、即興で歌い出す。
「〜♪幻の調味料は輝きを放ち〜、伝説の料理は今ここに〜、ポンコツだけど最強の絆で〜、奇跡の味を創造する〜♪」
「アリスさん、歌わないでください!」
フィーネの悲鳴にも構わず、アリスは楽しそうに歌い続ける。審査員たちは、その異様な光景に困惑しながらも、どこか魅了されたように料理を見つめていた。
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