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八人の最狂ポンコツヒロイン、最強の絆で世界を護るらしい ~結果的にS級冒険者、でもポンコツしかおらん!~  作者: ざつ
本編

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第23話 料理対決と幻の調味料 -2

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3. 料理対決開始とハチャメチャな料理過程

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料理対決当日。王都料理大会の会場は、熱気と香ばしい匂いに包まれていた。フィーネは、完璧な計画を胸に、ヒロインたちをそれぞれの持ち場に配置する。だが、その計画は、開始早々に破綻し始めた。


「よし、作戦開始!各自、持ち場について……」

「フィーネちゃん、この魔装具を使えば、食材がもっと美味しくなりますよ!」


フィーネの合図を遮るように、セラが怪しげな魔装具を取り出した。


「セラちゃん!それは何ですか!?勝手に魔装具をいじらないでくださいーっ!」

「『聖なる味覚増幅器』起動!」


セラはフィーネの悲鳴にも構わず、魔装具のスイッチを入れる。魔装具から放たれた光が、周囲の食材を包み込んだ。食材が不自然に輝き始める。


「な、なんだこれ!?食材が光ってるぞ!」

「魔力が……すごいことに……!」


アキナが驚きの声を上げ、ルナが顔を青ざめる。フィーネは、すでに胃がキリキリと痛み始めていた。


「まずいです!セラちゃんの魔装具が暴走してる!食材が……食材がーっ!」


審査員たちが、異様な輝きを放つ食材に、困惑した表情を浮かべ始める。フィーネの完璧な計画は、開始わずか数分で、ハチャメチャな方向へと転がり始めたのだった。




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4. エルミナの「とりあえず破壊」とアキナの「最強の食材」探し

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セラの魔装具が暴走し、食材が不自然に輝く中、エルミナが無表情で包丁を構えた。


「邪魔ですね。とりあえず……」

「エルミナちゃん!?」


エルミナは、食材を「とりあえず破壊」して下ごしらえを始めた。


その包丁さばきは、まるで破壊魔法を操るかのようだ。食材が、見るも無残な姿に変わっていく。


「エルミナちゃん!それじゃあ食材が台無しになっちゃうーっ!

 料理にならないでしょうが!」

「効率的な下ごしらえです」

「効率的じゃないです!」


フィーネが悲鳴に近い声で懇願する。だが、アキナは、そんな状況には目もくれず、真剣な顔で周囲を見回していた。


「よし!最高の料理には、最強の食材が必要だ!」

「アキナちゃん、どこに行くんですか!?」

「最強の食材を求めて、危険なモンスターを狩りに行ってくるぜ!」

「えっ、今からですか!?」


アキナはそう叫ぶと、会場を飛び出し、どこかへと走り去ってしまった。フィーネは、その背中を見て絶望する。


「アキナちゃんまでーっ!作戦は無視ですかーっ!私の計画がーっ!」


フィーネの絶叫が料理会場に響き渡る。彼女の計画は、もはや見る影もなかった。




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5. ルナの心配とリリアのツンデレな助言

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アキナが「最強の食材」を求めて会場を飛び出し、ルナは情報過多でフリーズ寸前になっていた。彼女の脳裏には、アキナが遭遇するであろう危険なモンスターたちの姿が、次々とフラッシュバックする。


「ひっ……アキナさん……危険です……!たくさんの……モンスターが……情報過多……!だ、だめです……フリーズ……しそう……!」

「ルナさん!?」


ルナは、全身を震わせながらその場にうずくまる。フィーネは、この状況に頭を抱えた。


「また情報過多?ったく、仕方ないわね。

 ほら、私の魔力で少しは楽になるはずよ。

 あんたが動けなくなったら、この場をどう切り抜けるのよ!」


リリアがツンデレながらもルナを叱咤激励する。その言葉に、ルナはかすかに反応する。


「……アキナさん……危険……戻って……」

「そんなこと言ったって、もう遅いわよ!」


リリアはルナの様子に舌打ちをしながらも、アキナを止めようと走り出した。


「アキナ!戻ってきなさい!危険よ!」

「リリアまで!どこに行くんですかーっ!」


フィーネの悲鳴が、料理会場に響き渡る。料理対決は、もはや混沌の極みに達していた。



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6. アリスの歌と会場の混乱

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セラの暴走した魔装具、エルミナの破壊的な下ごしらえ、アキナの食材探し、ルナのフリーズ、そしてリリアの追跡……料理会場は、もはやカオスと化していた。そんな中、アリスが場を盛り上げようと、リュートをかき鳴らし、歌い出した。


「〜♪ハチャメチャ料理対決〜、食材は光り輝き〜、包丁は踊り狂う〜、最強の食材求めて〜、勇者は森へ駆け出す〜♪」

「アリスさん!歌わないでください!余計な混乱を招かないでください!」


フィーネの悲鳴にも構わず、アリスは楽しそうに歌い続ける。その歌声は、会場の混乱をさらに加速させる。


「な、なんだ、あの歌は!まるで魔物の雄叫びのようだ!」

「料理会場で歌うなんて、非常識だ!」


審査員や観客たちは、困惑と怒りの表情を浮かべ始める。アリスの歌声に、一部の観客は奇妙なダンスを踊り始め、会場はさらに騒然となる。


「グギギ……!体が……勝手に……!ノレる……!」

「最高だぜ、みんなー!」


フィーネは、もはや絶望の顔でその場にへたり込んだ。彼女の胃は、すでに限界をはるかに超えていた。



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