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八人の最狂ポンコツヒロイン、最強の絆で世界を護るらしい ~結果的にS級冒険者、でもポンコツしかおらん!~  作者: ざつ
本編

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第15話 貴族の舞踏会と社交界デビュー -2

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4. 舞踏会開始、アリスの歌でカオス

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王宮の舞踏会会場は、華やかな光と音楽に包まれていた。ドレスアップしたヒロインたちが会場に現れると、一瞬、その美しさに参加者の目が集まる。


だが、その輝きも束の間、アリスが場を盛り上げようと、フィーネの制止を振り切り、歌い始めた。会場の雰囲気が一変し、貴族たちがざわめき始める。


「アリスさん、くれぐれも静かに、会場の雰囲気を壊さないような曲を……お願いですから!」

「分かってるって!」


フィーネの懇願も虚しく、アリスはリュートをかき鳴らし、満面の笑顔で歌い始める。


「〜♪今宵は華麗なる舞踏会〜、だが本当の主役は誰だ〜?そう、あたしたちポンコツ…いや、最強の…!

 今夜はあたしに任せな!盛り上げてやるぜー!

 さあ、みんな、ノリノリでいこうぜ!」

「アリスさん、歌詞が違うーっ!

 余計なことを歌わないでくださいーっ!

 私の計画がーっ!」


フィーネの悲鳴が会場に響き渡るが、すでに遅かった。会場の空気が一変し、貴族たちがざわめき始める。一部の貴族は顔を引きつらせ、一部は好奇の目を向けていた。


「な、なんだあの歌声は!

 まるでセイレーンに襲われたような気分だわ……!」

「こんな下品な歌、舞踏会で許されるのか!」

「あの娘たち、一体何者だ!?噂の『問題児パーティ』か!?」


イリスはアリスの歌声を聞き、魔力反応を解析し始める。


「ふむ……アリスの歌声は、周囲の魔力粒子に影響を与え、感情を増幅させているわね。特に、貴族たちの秘めたる本能を刺激しているようだわ」

「へえ!」

「これは非常に興味深いデータだわ。まさか、こんな場所で……」


イリスは知的な好奇心に目を輝かせている。




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5. リリアの孤立と方向音痴

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華やかな舞踏会会場で、リリアはツンデレな態度で貴族たちと接しようとするが、冷たい印象を与えてしまい、誰も近づかない。


やがて彼女は会場で迷子になってしまった。


豪華な会場の通路を、地図を逆さまに持ってうろうろしているその姿は、華やかなドレスとは裏腹に、どこか滑稽だった。


「あら、アークライト家の令嬢ではございませんか。ご挨拶を……」

「フン、どうでもいいわ。あなたたちのような俗物には興味ない」

「ひっ……!」

「私に話しかける暇があるなら、もっと有益なことを考えたらどうかしら?

 例えば、この舞踏会の無駄な装飾についてとか」


貴族は悲鳴を上げて逃げるように去っていった。

リリアは一人になり、ため息をつく。


「まったく、これだから貴族の社交は面倒だわ……

 どこに行けばフィーネたちに会えるのかしら……?」

「あれ?このホール、さっき通ったかしら……?」


地図を逆さまに持ち、完全に迷子になっているリリア。


「くっ……こんなところで迷子になるなんて……!

 誰かに見られたら……! 恥ずかしいじゃない!」


遠くからリリアを見てヒソヒソ話す貴族たちの声が聞こえる。


「あれがアークライト家の落ちこぼれ令嬢か……噂通りの変わり者だわ」


フィーネは遠くからリリアの様子を捉え、頭を抱えていた。


「リリアまで迷子に……!

 どうするんですか、これじゃ商談どころか……!」



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6. エルミナの「破壊の美学」

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舞踏会会場の豪華な飾り付けがされた柱の前で、エルミナは無表情に、装飾品をじっと見つめていた。その瞳には、破壊への純粋な好奇心が宿っている。


「あちらの令嬢は、一体何をなさっているのかしら……?」


別の貴族がヒソヒソと話す。エルミナは装飾品に触れ、破壊魔法で組成を分析しようとするかのように魔力を流し始めた。装飾品がミシミシと音を立て、貴族たちが騒ぎ出す。


「この装飾品、魔力の流れが不均一ですね。

 破壊すれば、より美しい残骸になるでしょう……」

「な、何をなさるのですか!

 それは代々伝わる我が家の家宝でございますぞ!」

「やめてください!壊さないでください!」


ふとっちょ貴族が悲鳴を上げる。フィーネは、その光景に悲鳴をあげながら駆け寄った。


「エルミナちゃん!何してるんですかーっ!壊さないでくださいーっ!」

「売れなくなっちゃう!弁償代がーっ!私の利益がーっ!」


フィーネの絶叫に、エルミナは一瞥し、魔力を止めた。


「……残念です。もう少しで、破壊の美学を完成させられたのに。

 価値がなくなるのは困りますね」

「困りますよ!本当に困りますから!」


フィーネは心底困り果てた顔で、エルミナに詰め寄る。エルミナは、そんなフィーネの焦燥を他所に、どこか満足げな表情を浮かべていた。



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