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キマイラインセクトを攻略せよ1


3年半後、地獄の釜の蓋では無く錬金釜の蓋が開く。


3、2、1、“素材不明の金属棒”を入手した!


 なんとも不甲斐ない名称だが、説明によれば元々のインゴット自体途轍もない硬さを持っていた為、超魔力を持ったSSS級素材と時間を持ってしてもこの形状にするのがやっとだったようだ。


ここで10年(恐らく)経った自分の装備品を確認しておきたい。


右手  素材不明の金属棒

左手  赤竜鱗の盾

頭   ディバインヘルム

体上  ダイナアーマー

体下  グレートガード

腕   魔獣革の籠手

腕輪  戦神の腕輪

靴   ハイエルフの靴

首   女神のネックレス

腰   勇気のベルト

宝珠  賢者の青石

指輪  女神の指輪

マント 隠者の覆い


そしてレベルは27


 当然この階層の敵を倒すのは不可能だが、逃走確率が僅かにでも上がり、マント装備のおかげで発見されにくさと回避率がアップ、スキルと武器の併用で10ダメージ強程度を稼ぐ事が出来、飛躍的に装備品収集、図鑑埋め、レベルアップ、学者以外の職業スキル習得が進み出した。


閉塞感からくる絶望への一歩手前の状態を漸く脱出したのだ。


 そこからさらに数年経ち、地下728階まで到達、950階層までは完全踏破済。

レベルは52となり装備品やスキルのおかげで20から30ダメージを安定して与えられるようになっていた。

だが現時点でこれ以上の攻略は行き詰まっていた。


ここから途方もない時間をかければ脱出は可能だろう。しかしもう孤独感に耐えきれない自分がいた。少しでも時間を短縮したい。


その為にまず成し遂げ無ければならない第一歩とは?


考え抜いた結論はキマイラインセクトを倒す事。


経験値そして不確定とは言え素材や装備品のドロップ。それらを足掛かりにして他のモンスターへの対応や951階以上の完全踏破を目論む。


 でも実際のところは理論めいたことでは無い。敵を討伐するというはっきりとした目的を持って、ゲームとして楽しむ余裕やポジティブな感情、そして何より自信を取り戻して“人間”に再びなりたいとどこかで願っただけなんだと思う。


「よし決めた、キマイラインセクトを倒す」

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