エルフなんかじゃない!
このダンジョン内では時間がほぼ止まってるから良いでしょって?
それに半精霊体だから不老だし、自分で復活拒否しなければ実質不死だしって?
まあ外の世界に待ってる人がいるわけじゃ無いから時間の経過はどうでもいいんだけど、変わり映えのない閉鎖空間にいると流石に精神的にきついよね。
それに僕の体感時間は変わらないわけだし。
よく創作で無限に近い時間を生きるエルフ的な生物は時間感覚や感情が普通と違うっていう設定が多いけど早くそういう領域に達したいものです。
僕の妄想世界で鍛えた耐久力が無ければとっくに精神崩壊して復活拒否して永眠状態のコンボを決めていたかも。
当然一年待ってる訳にはいかないので、相も変わらず探索、図鑑埋めに勤しみ続けた結果地下1000階は全区域踏破完了、994階までなんとか到達出来た。
図鑑登録数は合計99になり、今日は後1時間で錬金が終了するのでちょうど100になる予定。
知恵の神の守護のスキル(例の学者スキルね)が使い物になるのか期待して待っているところ。
3、2、1、錬金釜が音立てて開いた、
“フカセツテン”を入手した!
なんかタングステン的な名前だし金属っぽい塊だけど予想通り錬金素材で現状役には立たない。
しかし本日の目玉は例の学者スキルが機能するかどうか。キマイラインセクトに早速特攻してみる。
なんと1ダメージが通った!!!!
直後に聖域で目覚めた僕はステータス画面を確認する。
ちょうど経験値が+100になってる!!!
現状数ヶ月間に匹敵する経験値だ。
恐らく図鑑登録数÷100という単純な計算式では無いだろうがダメージが確定で通るとわかったのはコレまでにない大きな前進だ。
1レベルアップ毎に取得経験値は半減していったが最低値は5で固定だとわかり効率は格段にアップした。
それと並行して錬金釜による合成を繰り返し、
世界樹の種子→世界樹の花→世界樹の果実(ここまでに2年)
世界樹の果実+フカセツテン+素材不明のインゴットで錬金成功
今から3年半の時間が必要なようだが僕はもう動じない。
脱出への道筋の兆しが漸く見えたんだ。あと3年半、それまでに出来る事を出来る限り行う。
小難しい話しは一旦ここで終わり。
次回は少し進んだ話しが出来そうな予感がする。