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錬金釜と宝物庫

 

 やっぱり慣れやしない。


 特に自分の体から液体が(略


 現在モンスター図鑑は27体埋まった。まあこの倍以上死んでる訳なんだが、、、我ながら大した精神力だと思う。


 この過程で運良くアイテム図鑑も12個埋まった。薬草みたいな低ランクアイテムだったり、隠し通路に隠されていた宝箱だったり。


 リアルに考えて宝箱が配置されているのはおかしいが、まあ神様の試練とご褒美みたいなもんだろう。


そんな余談は置いておいてこの間の戦果は


•死んだことで得られた経験値+62でレベルは変わらず6

•先述の宝箱に入っていた“戦神の腕輪”を装備し攻撃力+35


 この条件で出会った中で一番低レベルなモンスター(とはいってもLv136 )キマイラインセクトに攻撃を数回してみたが、全くダメージは入らず。

図鑑登録合計は39なのでこの数字ではどの道ダメなようだ。


 今日も変わらず魔法陣に乗りいつもの場所に転移する。このフロアを地下1000階として僕は認識している、確証は無いが多分そうだろう。


 モンスターの配置はどうもランダムのようで運が良ければ安全に未到の通路や部屋に到達出来る。故にまだまだこのフロアでさえ探索は終わっていない。


どうやら今日は運のいい日だったみたいだ。


 右側の広場から直進して上段側の通路に滑り込んだ。初めて到達した場所だ。宝箱がある。ミミック系じゃなければいいが、、、


“古の錬金釜”を手に入れた!


 新たな可能性が広がったように思うが、引き返す選択肢は無い。そのまま真っ直ぐに進むとブラッドドレイクという植物系のモンスターに見つかってしまった。素早く伸びる触手であっという間に足を絡め取られ消化液の入った体内に引きずり込まれる。もう3回程体験している。


 今日はここまでかな、、、その言葉が頭をよぎった矢先右手に上階へ登る階段が目に留まる。ドレイクの触手を運良く躱せた僕は必死で階段を駆け上がり上階へ行く事が出来た。


 辺りを見回すがモンスターの気配はなぜか無い。ドレイクも追ってこないようだ。独立している小部屋?


 薄暗い中目を凝らすと目に飛び込んで来たのは宝箱、宝箱、宝箱。

どうやら宝物庫のようだ。片っ端から開けていく。鍵付きでなくて良かった。


 太陽のカケラ、満月の雫、世界樹の種子、魔獣革の籠手、クリーヴァの爪、賢者の青石、星空の結晶、ディバインヘルム、ハイエルフの靴、女神のネックレス等々


 最後の箱を開けたところで運悪く新種のミミック系のモンスターに八つ裂きにされていつもの場所で目を覚ました。全ての宝箱を開けたという意味では運が良かったと言えるのだろう。


「本日の戦果はモンスター図鑑+1、アイテム図鑑+18」


 そうださっき入手した錬金釜を忘れていた。


 このアイテム文字通りアイテムを合成する為のモノのようで使用回数は無制限、SSS級のアイテムとの事。早速、先程入手した何気にSSS級の素材を含むて手当たり次第に2つずつ組み合わせて放り込んでみるのけれども、まあそう簡単にはいかない。


 結局どの組み合わせも全て失敗してしまった。


「うーん、やっぱりゲームとは勝手が違うな。地獄級ダンジョンの最下層域に配置されたSSS級の素材、上手く組み合わせが見つけられればかなり前進出来そうだったんだけど」


 半ば不貞腐れて仰向けになる。相変わらずの石の天井、空をどれくらい見てないのだろう。そういえば大人になってからあまり空を見上げる事は無かったな。完全なるインドア派だったし。


 でも、いつかはキャンプに行ってそよ風吹く草原で仰向けになって愛する妻と子供達と満天の星空を見上げたい。それくらいのぼんやりした夢はあったんだっけどな。甘い幻想だったんだな。


「星空、、、!?」


「さっき見つけた、太陽のカケラ、満月の雫、星空の結晶」


「2つじゃなく3つならいけるんじゃ?」


 錬金釜に放り込んでみる。錬金釜が固く蓋を閉じゴトゴトと静かに揺れ出した。


成功だ!なんでこんな簡単な事に気づかなかったんだ。


それからしばらく、数時間経っても錬金釜は動き続けている。


「そういえばどれくらいかかるのコレ?解除するとかかった時間がムダになっちゃうしなあ」


どうやら例の如く旅人の書内で精製時間を確認出来るようだ。えーと時間は


“8757時間”


「分じゃなくて時間?えーっと一日24時間だから24で割ると3、6」


???


「い、い、いちねんんんn」

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