表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
荒れた大国  作者: CC
2/7

01

「........」

気が付くと、僕は布団の上で寝かされていた。


目が覚めると、見慣れない木の天井があった。

目が覚めてしばらく、僕は混乱していた。

「...あれ」

どこだここは。

僕は確か........



...........




「?」

あれ、おかしい。

何も思い出せない。

ちょっと待て、そんなはずがない。

自分の名前とか、自分の出身地とか、そういうのは.....。


だめだ。

全く何も思い出せない。


自分の記憶が頼りにならない以上、何か記憶をたどれるものはないだろうか。

とりあえず、あたりを見回してみよう。

まず、あたりに人は?

...誰もいない。

部屋の大きさからみるに、どうもここは個室らしい。

僕から見て左右には漆喰の壁、上方向にはふすまがついている。

そして下方向、僕から見て足の先にはガラス窓がある。

ガラス窓の下には箪笥のような引き出しのついた木箱がある。


続いて、体の状態は?

特に痛みはない。ちょっと動かしてみたが、手足ともに異常はない。

腹部や胸部にも特に異常は見られないし、問題は頭部であろうか。

おそるおそる、触ってみる。

「痛っ...」

頭に激痛が走った。

なるほど、僕はどうやら頭をけがしてしまったらしい。

確かに妙に頭が重い。

物理的にも精神的にも。

逆に頭だけがケガしているようなので、じゃあこの布団は何の意味があるんだと疑ってしまいそうになる。

ともかく、頭だけが負傷しているならば立てそうだ。

...と頭を持ち上げようとしてみた。

が、上がらない。

物理的に頭が重いせいで、首筋だけの筋肉では持ち上がりそうにない。

もう一度慎重に頭を触ってみる。

固い。

どうやら、ヘルメットのようなものが装着されていて、それがとんでもなく重い。

それでも何とかして頭を上げようと四苦八苦していると、


襖が開いた。


誰かが入ってきた。

恐る恐る目線を上のほうにむけると、

そこにいたのは、


着物を着た、女性だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ