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ユニークスキルで異世界と交易してるけど、商売より恋がしたい ー僕と彼女の異世界マネジメントー  作者: 二上たいら
第3章 アーリアのダンジョンに挑もう

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第66話 平日を乗り切ろう

 なおアーリアの部屋に漫画を持っていくことをすっかり忘れていた僕は、メルにせっつかれてそのことを思い出した。某海賊漫画の20巻までをアーリアの部屋に持って行く。


 なんで僕は100巻もある漫画を薦めてしまったのだろう。しかもまだ終わってないし。きっちり終わってる鬼退治の漫画にしとけばよかったんではないだろうか。まあ、それはメルが100巻まで到達してから考えればいい。某狩人狩人漫画と違って、海賊漫画はいつかは終わりそうだし。


 メルと別れて、というかパーティを解散して、僕だけが日本にキャラクターデータコンバートした。メルはまだ僕の部屋に残って漫画の続きを読むようだ。せっかく合鍵を渡したのだから自由にしていいけれど、晩ご飯はちゃんと食べて欲しいところだ。


 日本に戻ってきた僕が、メルを駅まで送ってきたと家族に報告すると、母さんも水琴もなんで帰るときに声をかけなかったのかと怒った。そう言われてもメルを連れて外に出ると、アーリアとの転移が難しいんだよなあ。


 アーリアへの転移自体は人目がないところでこっそりできるが、戻ってくるときにそこに人がいないかどうかが完全に賭けになる。まあ厳密に言えば僕の部屋でも母さんが掃除に入っているという可能性はある。絶対は無い。


 月曜日になり、中間テストの返却が始まった。見事なまでにどれも赤点だ。授業すら受けていなかったのだから、仕方がない。補習を受けるしかないだろう。


 檜山たちに絡まれることはなく、クラスのどのグループからも勧誘は受けない。休み時間は席でぼっち勉強だ。今村さんの言うように、皆が僕を巡って水面下の争いをしているとはとても思えない。


 でもまあ、平和なのはいいことだ。


 6限まで授業を受けて、その後2単位分の補習が入る。これは赤点の補習ではなく、行方不明時の授業の補完としてだ。僕1人のために教師がついてくれている。申し訳なさを感じるが、授業に追いつかなければ留年ということもあり得る。


 18時まできっちり授業を受けた僕は自転車で帰宅して19時の食事の時間までは筋トレする。朝のジョギングは欠かしていないが、それだけでは筋肉に十分な負荷はかけられない。


 晩ご飯を食べた後は再び勉強の時間だ。時折筋トレで休憩を挟みながら、22時くらいまで勉強すると風呂が最後の順番で回ってくる。風呂に入って頭と体を休めて、上がってから今日勉強した分を軽く流して、それからベッドに入る。


 以前に比べて寝付きはずっと良くなった。適切な運動と、適切な睡眠、そして適切な食事は、適切な肉体を作る、はずだ。たぶん。少なくともステータスはそれを証明している。


 こうして僕の1日は終わる。

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― 新着の感想 ―
[一言] この後メルちゃんのことについて 家族から根掘り葉掘り尋問されたんだろうなあ。
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