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ユニークスキルで異世界と交易してるけど、商売より恋がしたい ー僕と彼女の異世界マネジメントー  作者: 二上たいら
第3章 アーリアのダンジョンに挑もう

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第61話 第3層を探索しよう

 第3層もこれまでと同じように草原のフィールドだった。出てくるモンスターはスモールウルフとゴブリンだ。僕にとってはここからが本番ということになる。


「しばらくはポータルの近くで狩りをしようか」


 スモールウルフはともかく、ゴブリンは集団でいることもある。油断はできない。そして強さで言えば素手のゴブリンよりはスモールウルフのほうが手強い。こちらも1匹だからと言って油断はできない。


 僕らはできる限り単独の魔物を狙いつつ、交代しながら魔物を倒していく。2匹一緒にいたゴブリンとそれぞれ戦っているときにスモールウルフが加勢してきたことがあったが、メルが華麗に捌いた。彼女にとっては第3層はもう温いのだろう。


 だけど僕にとってはまだまだ危険な階層だ。メルには悪いが、もうしばらくは僕に付き合ってもらおう。


 やがてポータルが見える範囲の魔物はすべて狩り尽くした。リュックサックには結構な量の魔石が入っている。


 スマホを確認すると13時を少し回っていた。


「一旦ポータルの近くに戻ってお昼にしようか」


「わーい、お昼だー!」


 お昼ご飯と言っても冒険者ギルドの近くで売っていた保存食だ。硬く焼いたパンと、干し肉だけ。どちらもよく噛む必要があって、顎が鍛えられそうだ、という以外に良い点が上げられない代物だ。


「うーん……」


 干し肉を噛みながら僕は思う。こんな塩気だけで美味しくないもの食べてる必要があるだろうか? 幸いアーリアの第3層付近は探索に来る冒険者はいないようだし、兵士たちもいない。僕らだけだ。


「メル、お昼ご飯食べに日本に行こうか」


「えっ、大丈夫?」


「ここには僕ら以外にいないし、ポータルの近くなら万が一転移を見られたとしても誤魔化せるさ」


「そうかも。そう言われるともう我慢できなくなってきた」


 僕は苦笑してポータルの傍に寄る。キャラクターデータコンバートを使って日本の僕の部屋へ。2人とも靴を脱ぐのを忘れていて土足で部屋の中に出現してしまう。慌てて靴を脱いだ僕は、そっと廊下の様子を探った。


「大丈夫そうだ。行こう」


 メルと忍び足で家を出る。


「なんでひーくんの家族に見つかっちゃ駄目なの?」


 外を歩いているとメルが素朴な疑問を口にする。


「あー、最初はメルが日本語を話せると思っていなかったからなあ。説明に苦労すると思ったんだ。この転移スキルのことは家族にも話していないしさ」


「でも私、日本語で挨拶できるよ」


「いや、でも何処のお嬢さんってなったときに説明が難しいからなあ」


「遠い国から来ました、じゃ駄目なの?」


「うーん、それで押し通すとしてもどうやって知り合ったことにしよう」


「私がひーくんを助けたんだとこっちだとなんかおかしいかもね。私が困ってるところをひーくんが助けてくれたことにすればいいんじゃない?」


「道に迷ってたメルに僕が声をかけたとかそんな感じ?」


「私がひーくんに道を尋ねたってことにしようか」


「そのほうが自然な気がする」


 僕の性格から言って外国人にしか見えない女の子が1人困っていたとしても直接声をかけることはできないだろう。逆に日本語で声をかけられたとして、流石に逃げ出すような真似はしないだろう。英語だと、あいきゃんとすぴーくいんぐりっしゅって言いそう。


「確かにメルを家族に紹介さえしておけば、家の出入りにビクビクする必要は無くなるよなあ」


 なんで靴を持ってるの? ってなるかも知れないけど。


「まあ、見つかったらその言い分を通そう」


「えー、ひーくんの家族に挨拶したーい」


「それはご飯を食べながら考えよう」

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