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ユニークスキルで異世界と交易してるけど、商売より恋がしたい ー僕と彼女の異世界マネジメントー  作者: 二上たいら
第3章 アーリアのダンジョンに挑もう

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第60話 第2層を探索しよう

 アーリアのダンジョン第2層に出現する魔物はスライムとレッサーゴブリン、橿原ダンジョンと同じだ。ただしここはフィールド型のダンジョンなので勝手は異なる。


 遺跡型ダンジョンである橿原ダンジョンは狭い通路になっていて、背後にさえ注意していれば囲まれるという心配はしなくてもいい。だがアーリアのダンジョンでは広く視線が通っている。魔物と戦っている間に他の魔物に見つかる可能性はより高い。


「東の森よりはやりやすいかな」


 何匹目かの魔物を倒した後、メルがそう言った。


「そうだね」


 広く視線が通るというのはこちらも同じことだ。視界が悪くいつの間にか接近されていたということのある森よりかは、警戒はしやすい。今のところ交代で魔物と戦っているが、第2層は僕が魔物に専念してもいいかも知れない。メルと比べて僕は戦闘経験が少なすぎる。


「そうしよっか。パーティも解散しとく?」


 メルのレベルは7で、僕のレベルは4だ。僕のレベルを上げるという意味ではパーティは解散しておいたほうがいい。パーティを組んでいない者たちで1匹の魔物と戦った場合、経験値は貢献度に応じて割り振られると想定されている。警戒に当たるメルにはほとんど経験値が入らず、残りが僕のところに入るだろう。


 パワーレベリングができることから、パーティの最大レベルに応じて経験値が増減するというようなことは無いとされている。1匹のモンスターから得られる経験値は固定になっていると予測できる。


 メルが僕の体力や魔力を確認できなくなるというリスクはあるが、第2層でならほぼ問題は発生しないだろう。


「じゃあメルには悪いけど、そうしようか」


 僕らはパーティを解散してしばらく第2層で狩りを行う。


 このゲーム化した世界に出てくるスライムとは、ゲームに登場するような球体の弱いモンスターだ。攻撃手段は体当たりと、くっついて酸性の体液で火傷を負わすという程度で、注意していればどちらも食らうことはない。


 刃物で皮膜を切り裂いてやれば、体液を失って簡単に絶命する。受肉したダンジョンの外にいるスライムだと、倒した後に刃物に酸が付着するので一々洗い流してやらないといけないのだが、ダンジョンではスライムの消滅と同時に付着した酸も消えるようだ。とても楽でいい。


 レッサーゴブリンの場合も同様で、切った剣に付着した血や脂はその消滅と同時に消えてくれる。刃こぼれにさえ気を付けていれば、いくらでも連続で戦えそうだ。


「3層に進んでも大丈夫そうだね」


「うん、そうしようか」


 僕らはパーティを組み直して第3層へのポータルがある方向に向かった。

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