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ユニークスキルで異世界と交易してるけど、商売より恋がしたい ー僕と彼女の異世界マネジメントー  作者: 二上たいら
第3章 アーリアのダンジョンに挑もう

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第59話 アーリアのダンジョンに行こう

 アーリアのダンジョンとは言うが、その入り口はアーリアの中にあるわけではなかった。冒険者ギルドでお金を預けた僕らは、いくつかの便利グッズなどを購入して、アーリアの西出入り口から町の外に出る。


 草原の道を歩くこと15分くらいだろうか。小さな村のようなものが見えてくる。その入り口で冒険者証の確認をされた。


 その小集落は兵士の駐屯地にもなっているらしく、揃った服装の集団も見受けられる。地球でも軍隊はダンジョンでレベル上げを行っている。レベルを上げなくとも体を鍛えることでステータスは上昇するが、レベルを上げることによる補正は馬鹿にならない。兵士のレベルを積極的に上げない理由が無い。


「兵隊さんは定期的に新人が入るから、ダンジョンの溢れを防ぐのにもいいんだよね」


 メルが言って僕は納得する。ダンジョンを冒険者に制限して低階層のモンスターをどう処理しているのだろうと思っていたが、兵士がその役割を担っているのだ。


「とは言え、僕らも新人だ。注意深くやろう」


「うん!」


 ダンジョンの入り口になるポータルには行列ができていたが短いものだ。すぐに僕らの順番がやってくる。僕らはパーティを組んでいるので間違っても別の階層に飛ぶようなことはない。2人とも初めてだから第1層にしか飛ばないんだけど。


 ここの制限は僕のキャラクターデータコンバートに似ている。パーティを組んでいて一定の範囲にいる者はポータルの転移に巻き込まれる。基本的にパーティを組んでいれば、ポータルの移動でバラバラになることはない、ということだ。


「じゃあ行くよ」


「いいよ」


 僕がポータルに触れる。初めて通るポータルなので転移先は強制だ。次回からは選択肢が出るようになる。メルも通過判定のフラグが立ったはずなので、もし次回はメルがポータルに触れても、選択肢が出る。


 次の瞬間、僕らはポータルから排出される。僕らは草原の真ん中に突っ立っていた。広く、空があり、風も吹いている。原野フィールド型のダンジョンだ。


「一応、次の階層へのポータルはあっちの方だな」


 方位磁石とマップを確認して僕は言う。ダンジョンの中でも方角は存在する。つまり地磁気が存在しているということだ。このダンジョンはアーリアのある世界のどこか別の場所か、あるいは別の惑星、それともまったく別のサーバーの世界であるのかも知れない。


「どうせ1層はスモールスライムだし、ポータルに向かおうよ」


「そうするか」


 僕たちは時折現れるスモールスライムを踏み潰して魔石を回収しながら、第2層へのポータルに向かった。

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