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ユニークスキルで異世界と交易してるけど、商売より恋がしたい ー僕と彼女の異世界マネジメントー  作者: 二上たいら
第8章 輝ける星々とその守護者について

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第352話 スマホの契約をしよう

 無事に婚姻届が受理されたので、僕らはその足で秋葉原のヨドバシカメラに向かった。


 ちょっと距離はあったけれど、僕らにしてみれば大した距離ではないし、時間も10時前だったので、ちょうど……、もう開いてるやんけ!


 え? 東京では10時前に電気屋さんが開いてるの?


 まあ都合がいいからありがたいけど、それだったらもうちょっと前倒しで来たよ。


 スマホ売り場で昨日もらった名刺を出したけれど、遅番だとのことで、まだ出勤されていなかった。

 申し訳ないけど、いま手空きの人に対応してもらうことにする。


 昨日説明してくれた店員さんが丁寧に機種やプランに印をつけてくれていたので、非常にスムーズに商談は進んだ。

 メルもiPhoneにこだわりがあるわけではなかったので、高耐久性能のAndroidスマホで話は進む。


 契約者は二台とも僕にしておいて、高耐久のほうの使用者をアナスタシア恵里にする。

 メルはタブレットへの入力で四苦八苦し、重要事項説明の動画の途中で寝た。


 まあ、予想通りだよね。

 これ途中で客が自分の判断で動画を飛ばしたりしたらダメなのかな?


 夏休み中とは言え、平日の午前、それも開店直後ということもあって、時間がかかると思っていたキャリア側の契約確認もすぐに終わった。


 そしてメルのiPhoneのバッテリーがすぐに切れると言うことだったので、MagSafeに対応したモバイルバッテリーを、小型のものと、大型のものを一つずつカゴに入れる。


 今後アーリアでスマホを使う場合もあるだろう。

 通信はできないけど、動画の撮影や、逆にダウンロードしたものを見るようなことが考えられる。

 あっちでは当然ながら充電ができないので……、あっ。


 品揃えを見ていて魔石対応のモバイル充電器を見つける。


 なんで忘れてたんだ、僕は。

 魔石は圧力を加えると電力を発生させるので、魔石を挟み込んで充電するような器具が普通に売ってある。

 1層のクズ魔石でもある程度の充電が可能だ。

 大体3000mAhくらいの容量があると思ってもらえばいい。上下はあるけど、1層の魔石をいくつか持ち歩いていれば、スマホの充電に一日困ることはない。


 これさえあればアーリアでもいつだってモバイル機器への充電が可能だ。


 なんで今まで気付かなかった。僕。


「どうしたの、ひーくん」


「これ、これがあれば魔石でスマホの充電ができるんだ……」


「ええー!? でもお高いんでしょ?」


「それがなんとモバイルバッテリーよりずっとお安いんです」


 なにせ構造も簡単で、レアアースなども必要ないためお値段も安いし、ついでに壊れにくい。


「じゃあ買おう。買っていこう!」


 一瞬、これがあれば向こうでデジタル機器の販売ができると思ったけど、いくらなんでもテクノロジー差がありすぎるか。

 差がありすぎてリバースエンジニアリングもできないと思うんだけど、魔術絡みでなにかできそうなので、やっぱりこのアイデアは無しだな。


 とにかくこれは便利すぎるアイテムなので、予備も含めていくつかカゴに投入だ。

 MagSafe対応アダプタ的なものも売ってあるから隙がない。


 さっきのモバイルバッテリーを棚に戻しに向かう。

 先に決済してなくて良かった。


「ねえ、ひーくん、これだとコードが邪魔じゃない?」


「確かに」


 魔石を挟み込む構造上ある程度の大きさになってしまうので、カバンに入れてコードをスマホまで繋げるのが基本だ。

 モバイルバッテリーに比べて場所を取る。

 だからこそ共存しているわけだしね。


 ならiPhoneの背面に貼り付けるタイプの小型モバイルバッテリーとは競合しないか。


 逆に魔石充電器から充電の切れた小型モバイルバッテリーに充電して、その間は充電済みのものを使用するというモバイルバッテリー二個運用が考えられる。

 となると、大型は棚に戻して、小型モバイルバッテリーを買い足しだな。


 ぽいぽいとカゴの中身を入れ替えていく。


「他に何か買っておくものはあるかな?」


「この階はぐるっと回ったんじゃない?」


「そっか。時間もちょうどいいな。レジに行って事務所に向かおうか」


「うん!」


 僕らは観光客もかくやと言わんばかりの両手紙袋でヨドバシカメラを後にした。

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