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第106話 攻撃魔法使いを探そう

 ニーナちゃんには仕事に戻ってもらって、僕らは冒険者ギルドを再訪した。昨日は時間が時間で忙しそうだったので、お金を預けるだけでさっさと退散したからだ。


「パワーレベリングの相場、ですか。それはもうレベルに応じてピンキリですね。というより最低レベルいくつの冒険者パーティを雇うか、という話になります」


「例えばレベル30からのパーティを1日拘束するといくらくらいになりますか?」


「難度にもよるんですけど、金貨10枚くらいですかね。レベル30のパーティだと魔石で1日金貨7枚か8枚くらいは稼げますから」


「その場合、魔石の取り分ってどうなるんですか?」


「基本的には折半ですね。総取りするということであれば依頼料を値上げするしかないんですけど、それだと冒険者側が頑張る理由が無くなるじゃないですか。なので折半がオススメです」


「例えば6人パーティの冒険者に、こちらも6人のパワーレベリングを頼むということもできるんでしょうか?」


「3人3人で割る感じですかね。難度が上がりますから、依頼料上乗せが必要でしょうね。6倍にする必要はないですけど、倍くらいは出さないと焦げ付くかも知れません」


「なるほど、分かりました。6人集まったら依頼を出すと思いますので、その時はまたよろしくお願いします。……それからパーティメンバーを探してる攻撃魔法使いっていませんかね?」


「レベルを合わせる必要は無いんですよね?」


 話が早くて助かる。どうせパワーレベリングするのだ、レベルはいくつでも構わない。


「ついでに言えば専業冒険者じゃなくてもいいです。ダンジョンに潜るのは7日に1回くらいなので、できれば他の本業を持ってる人のほうがいいかな、と」


「そういうことなら冒険者ギルドより魔法ギルドのほうがいいかも知れませんね。あっちは魔法使いの互助会ですから、本業が別にあるという方も沢山登録していると思いますよ」


「そうですか。ありがとうございます。行ってみます」


 そう言うわけで僕らは冒険者ギルドを後にして魔法ギルドに向かうことにした。


「冒険者になりたい攻撃魔法使いですか。活動は7日に1度程度、最初はパーティ資金でパワーレベリングを行う、と。それで目標が20層に住み着いたドラゴン退治」


 僕の挙げた条件を並べながら魔法ギルドの職員は考え込む。


「パワーレベリングは魅力的ですけど、活動が7日に1度というのがネックですね。ドラゴン退治というのも……、うーん、きっと適任がいるとは思うんですけど、今すぐお答えはできません。数日待っていただけますか?」


「それじゃ6か7日後にまた来ます」


「分かりました。希望者を募っておきますね。ちなみにちょっとお金をかけていただければ掲示板に条件を載せたりできるんですけど」


「おいくらです?」


「金貨1枚から受け付けていますけど、金額に応じて大きく掲載されます」


 まあ、必要経費かな。聖女ギルドにも金貨10枚寄付したことだし、こちらにも金貨10枚出しておこう。


 僕が金貨10枚をカウンターに置くと、魔法ギルドの職員は満面の笑みになった。


「ありがとうございます。きっと希望者が沢山来ますよ」


「そう願います」


 魔法ギルドを後にするとちょうどお昼時になっていたので僕らは屋台で昼食にする。


「これで4人、後は前衛かな」


「ヴィーシャちゃんを誘おうよ!」


「どちらにしてもベクルトさんのところで募集かな。訓練も受けたいし、今から行こうか」


「うん!」

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