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ユニークスキルで異世界と交易してるけど、商売より恋がしたい ー僕と彼女の異世界マネジメントー  作者: 二上たいら
第1章 クソザコナメクジくん、異世界に行く

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第1話 夕日色の君へ

当作品を選んでいただきありがとうございます。ようこそいらっしゃいました。

タイトルそのままのお話が読みたい方はそのまま、

感情ジェットコースターに乗りたいお客様は第254部分にあります、「ご新規さま向け押さえておきたいあらすじと登場人物紹介(8章登場キャラ含む・ネタバレ無し)」からいきなり8章を読んでいただけたらと思います。

では、どうぞ!

 太陽が傾いて色づいていく空を見ると、どうしても彼女のことを考えてしまう。


 それは僕がメルって呼ぶ女の子のことだ。


 メルのことを知らない人に向けて、彼女の容姿を伝えるのは難しい。


『可愛い』とか『美しい』というのは簡単だけど、それではどうしても伝わりきらないからだ。

 口下手な僕がなんとか精一杯の言葉を並べるとこうなる。


 メルの髪色はいま沈みゆく太陽の光と同じだ。いつも頭の右側でまとめられて長い尻尾みたいに揺れる。


 深い青みがかった緑の瞳は、見つめられると心臓が止まりそうになる。見た者を石に変える怪物の話があるけれど、メルくらい美しければ英雄だって石になるだろう。


 ほんのり色づいた唇は、それについて語ることさえ許されないように思う。


 まだ少女らしさを残した体つきは、これからの成長を期待させる。花開く直前のつぼみのようだ。


 こうして言葉にすると、ただただ僕の語彙力に絶望する。


 こんなのでメルの容姿を伝えきれたとは思わないけれど、でも僕がメルのことをどんなに大好きかは伝わったんじゃないかな。


 そう、僕はメルが大好きだ。


 どうしようもないくらいに好きだ。


 この思いはもう恋慕というよりは、信仰に近い。


 僕にとってメルは聖女か女神かのどちらかで、こっちの世界では聖女は[蘇生]スキルを持つ女性のことだから、じゃあメルは女神だ。


 完璧な証明だ。

 僕の気持ちと完全に一致する。


 だけどそれは間違いだった。

 僕の気持ちは正しくなかったし、メルは女神でもなんでもなかった。


 そんな滑稽な僕の話を聞いてくれ。


 日本に生きていたはずの僕が、異世界の少女メルと出会う話を。


 これは、


 あっちの世界で生きる僕と、

 こっちの世界で生きる君の、


 ふたつの世界を変えてしまう恋物語ラブストーリーだ。

面白かったよ!続きが気になる!という方はブックマークと、☆のクリックを是非よろしくお願いいたします。

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