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「そういえば、都市連合軍に有名な将軍、たしかミラクル・マジシャン将軍はどうなったのですか?」

 都市連合市民の間では知らない人はいない、有名な不敗の将軍さんがいれば、クーデターは失敗すると思われるので確認しておきます。


「議長を務めているな」

 役職についているということは、不敗の将軍さんはクーデター側についたという事でしょう。

勝ち馬にしっかり乗っているダルジィさんは結構、世渡り上手な様です。


「と、ところで、不躾な質問ですが、都市連合の軍人さんって生活は苦しいて聞いたことがあります。

例えばダルジィさんのお給金はどれぐらいですか!」

 世渡り上手のダルジィさんの所得をさらっと聞いてみます。

勝利の方程式通りいけば、近い将来家族3人で暮らす事になるでしょう。

 3人分の衣食住の費用に子供が成人するまでの教育費に老後の資金もためないといけません。


「ん? どうしてそんなこと聞くんだ?」

「私! アザレアに戻ったら都市連合軍に就職しようと思います。

人殺しとか無理だけど、錬金術は得意なんです。」

 とうぜん聞かれると思っていたので、おかしいと思われない回答をします。


「い、いや、どうして軍に? 給料は多くないぞ」

「呪いを解いてもらえるみたいだし、

ただという訳には・・・

やっぱりお金は払わないといけないと思うんです。 でも、私そんなにお金持ってないから・・・」

 これで真面目でしっかりとした大人である事とアピールして、好感度のアップを狙います。


 結婚となると、恋愛感情だけではだめです。

従業員のお姉さん達も、甲斐性がある男を捕まえるには、自分自身がしっかりととしている所を見せる必要があると言っていました。

 ダルジィさんは危険な軍人さん。大怪我をして退役になることもあるかもしれないです。

 最悪、私が養っていける様になれば、好感度アップに繋がります。


「ああ、いや、そんなもの気にするな。 もし必要なら俺が出してやるよ

「でも、そういう訳には・・・」

「気にするな、今日の詫びだから貰ってくれ」

 やはりしっかりとお金を稼げているようです。

懐に余裕がある人は、こういうところで甲斐性を見せてくれます。


やはり、超優良物件ですね。


「そ、そうですか、お金に余裕があるなら・・・

ダルジィさん、私の実家の仕事しってますよね・・・ 私、経験無いけど、ダルジィさんなら・・・」


「え、えええええ、いや、それはまずい!」

ダルジィさん、察してくれた様です。

顔が真っ赤です!

難聴系の人でなくて大変助かります。


 シャロンさんは私がダルジィさんにお礼は「体で払う」と言っていることに気づいていないようで、ポカーンとしています。


 難聴系の察しが悪い女で助かります。どうやら、このまま押していけば、完勝出来そうです。


「ダルジィくぅん、遂に妹と結婚するんだな、義姉さんはとてもうれしいんだぜー」

 突然、魔法使いの女性がダルジィさんの後ろからおんぶしてもらうように抱きつきました。

明らかに発情したメスの顔をして、とても大きな胸を背中に押し付けています。

激しく不快です。

というか、大事な話をしているので、ぶった切らないでほしいです。


「マリッサさん。 抱きつくなら、マーティさんにしてください」

「義弟になる子に悪い虫がつきそうだし、ついでに筋肉をしっかり堪能させてほしいんだぜー」

 なるほど、このマリッサという痴魔女はシャロンさんの姉ですか。

 

 私がダルジィさんを奪い取ろうとしているのを素早く察知し、妹の為に釘を刺そうとしてるわけですね。

 ところで悪い虫とは失礼ですね、最終的に私とダルジィさんが結婚すれば、悪い虫はシャロンさんになるのですよ?


 後、マーティさんは先ほどの大きな盾を持ったガーディアンさんです。

程よい筋肉質の男性でフェイスガードを外すとダルジィさんと同レベルの普通のお顔ですが、中二病の人が喜びそうな眉間から頬へつながる傷があります。

 先ほどからこの痴魔女と完成されたリア充オーラを発していますから、気にはなっていました。

 

 しかし、痴魔女が目の前でダルジィさんに過剰なスキンシップを行っていても、マーティさんのリア充オーラに全く淀みが生まれません。


大人の余裕を感じてしまいます。


「ね、ね、姉さん!」

 シャロンさんは必死に抱きついた痴魔女を剥がそうとしていますがうまく剥がせないようです。


「見てくれだけが異常におかしいくらい良い事しか取り柄のないぽんこつ妹だからよそ見をせずしっかり守ってやってほしいんだぜー。 

 神剣の勇者に選ばれたときは、割と本気で世界終わったと思ったんだよな、えへへへへへ」

「わ、わ、私に勇者なんて無理。 本当は神剣はダルジィかイトウ君達の誰かが・・・ってあれ?」

 シャロンさんは痴魔女を引き剥がすのをやめて、回りを見回したあと、何か探すようにポケットや体のあちこちをペタペタさわり始めました。


 その様子を見ていた、マーティさんは何もいわず、後ろから抱きついてるマリッサさんを両脇を持って子供のように持ち上げて、丁寧におろしました。 

とても落ち着い大人の男性です。

しかし、痴魔女はマーティさんに抱きついて発情を始めました。


 姉妹揃ってとても不快です。


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