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僕の事を見てほしいのは君だけだよ。

作者: 七瀬
掲載日:2020/08/31






___僕の好きな女性ひとに僕を見てほしい。

だけど? 君は僕を知らないよね。




___僕は、1年ほどずっと病院に入院しているから。

個室の病室のベットの窓から君を見ているだけ。

窓を全開に開けて、外の風を感じながら外の風景を見

るのが僕の日課になってしまった。





___僕の名前は、奥永 翔 21歳、今でも健康であれば!

普通に大学に通っていたはずだ。





彼女は、僕が居る病院の隣のビルで働いている事務員さんだと思う。

彼女は、そこの会社の制服を着ているからだ。


まだ、若いであろう彼女。

歳は? 僕と同じか? 1つか2つ下の女の子のように見える。

何処の誰だか分からない女性ひとに僕は恋をしている。

君が誰でもいい! 僕が君を好きならそれでいい。






・・・僕の夢は?

君と死ぬまでの間に、一度でいいから話してみたい!






___僕の病気は、

世界でも、稀な病気で治療法がないと僕は医師に言われている。

段々と、体の筋肉が落ちていき。

そのうち、歩けなくなり、手の握力もなくなってきた。

全身に力が入らず、歩く事も困難なり。

僕はベットで、ずっと横になっている生活が今も続いている。




 *



___僕の病気は突然! やってきた!

僕が20歳の時に、普通に歩いていると、、、? 

何もない所で躓く回数が増えていく。

そのうち、歩く事がキツくなり。

足の筋肉が急激に衰えていき、気が付けば歩けなくなっていた。

仕方なく僕は、車椅子生活が続いた。

その後も、手の握力もなくなっていき、コップも持てなくなって

いったんだ。


どんどん、僕の体は、やせ細っていって。

今に至る! あっという間だったよ。

僕が、病院のベットで寝たきりになるのは...。

今は、病院で点滴と薬漬け。

骨が浮き出て、目もくぼんで。

目の下には、何時もクマができているよ。







___そんな僕は、一筋の光を見たんだ!

それが! 君だったんだよ。

君は、何時も上司や先輩に怒られていて。

失敗やヘマをよくするから、余計に怒られたりして。

それでも! 前向きに頑張ろうとしている君を見て!

僕は、いつも勇気をもらっていたんだ。

僕も、頑張んないとって! そう思えたんだよ。






・・・いつか?

君と話してみたいという夢を僕は持つようになったんだ。

生きてる間にね。





 *




___そんな時だった。

君は、この病院に来てくれた。

ぼくの隣の部屋の509号室のお見舞いに、、、。

彼は、1ヶ月前にこの病院にやってきたんだ。

僕とも、たまに会うと? 話す事もある優しそうな男性ひと

その彼の、お見舞いに君がやってきた。

どうやら? 彼は君のお兄さんみたいで、少しホッとしたんだ。






___彼の病気は?

肺に腫瘍があったらしく、でも早期発見であった為。

直ぐに手術をして、今は傷口も治って、薬で様子を見ているらしい。

そんな時、僕と君はバッタリ彼の病室の前で会ったよね。




___僕は夢でも見てるみたいな感覚だったんだよ。

君は、僕を見て! 可哀そうなだという顔をしていた。

やせ細っている僕を見て...。

それでも、僕は念願の君と話せる事ができて嬉しかったんだ。

君のお兄さんとも仲良くなったしね。



『___えぇ!? お兄ちゃんの友達ですか?』

『・・・あぁ、はい! 僕は隣の508号室の者で! 君のお兄さん

とも仲良くなったんですよ。』

『___そうなんでか? じゃあ~中に入ってください。』

『___あぁ、はい。』

『___ねえねえ、お兄ちゃん! お見舞いに来たよ~!』

『瑠偉奈! お前、元気にしてたのか? 兄ちゃんが居ないと!

お前、一人でやっていけるのかよ!』

『もぉ~恥ずかしいから! そんな事、言わないでよ~!』

『___あぁ! 一途君、今日は? 体調はいいのかい?』

『・・・はい! 今日は、気分もいいので。』

『___先、偶然! お兄ちゃんの病室の前で会ったんだよ!』

『そっか! 俺の妹の瑠偉奈だよ! コイツ俺が居ないと一人で

心配でね! 両親が早くに亡くなったんで! 俺がコイツの親代

わりっていうか? 本当に心配なんだよな!』

『___もぉ~お兄ちゃんってば! 恥ずかしいから、それ以上!

言わないで!』

『___ああ、分かったよ! 一途君は? 今日の検査はもうした

のかい?』

『・・・あぁ、はい! 30分前に終わりましたよ。』

『___そうか! じゃあ、少し3人で外に散歩でも行かないか?』

『・・・えぇ!?』

『___一途さんは? 大丈夫なの?』

『___うん!』





___君のお兄さんは、僕の事を何でも知っていた。

僕の両親から、いろいろと聞いていたのだろう。

僕が好きだった女の子が、妹さんだった事も、、、。

僕が、もうそんなに先が長くない事も、、、。

僕の夢が、妹さんと話をしたいという事も、、、。

だから! 最後の僕の願いを叶えようとしてくれていたんだと思う!







___散歩に誘ったのは?

新留さんだったのに、僕と君を置いて! 

先に病室に1人で、戻ってしまった。



『___どうしたのかな? お兄ちゃん?』

『___仕事が、溜まってるからって! お兄さん言ってたよ。』

『・・・そうなんだ。一途さんは? 何時からこの病院に?』

『___1年前ぐらいからかな?』

『___病気は治りそうなの?』

『・・・ううん、治らないと思う! 治療法がないんだって!』

『・・・えぇ!? そうなのごめんなさい、変な事言っちゃって。』

『いやいや? 別にいいよ。気にしないで!』

『私! お兄ちゃんが退院しても! 一途さんのお見舞いに来るね!』

『・・・えぇ!? 本当に!?』

『___うん!』





___僕は、凄く嬉しかった。

君と話せたことも。僕のお見舞いに来てくれると言ってくれたことも。

君の優しさを知れたから。






・・・でも?

僕は、もう長くないみたいだ。

ごめんね! 僕は大好きな君に僕の死ぬところを見せたくないから。

一人で、逝くよ。

___さようなら。



僕は、君とこれから会える約束をしたけど、、、?

君が僕のお見舞いに来てくれる前に、亡くなった。



・・・本当に、ごめんね。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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