母と娘 共通の羞恥
大都市郊外の某住宅地。
新しいマンションの一室に、ある家族が住んでいた。
母と、2人の娘。
JK1とJC1
父親は大手商社に勤めていて、数年前から海外に単身赴任。
母親は20代後半で2人を出産して、今は40代。
更年期の入口が近づいている。
これまでに大病や大ケガの経験はなく健康だったが、
夫が単身赴任した直後から、
人に言えない症状が現れ、
恥ずかしくて受診していないためもあって、
毎日困っていた。
マンションでは近所との関係が希薄。
そして、日中は母親だけなので、
宅配便が配達されても、2人の娘には気づかれない。
母親にとって「想定外」だったのは、
一流の私立学校に通う娘たちも、
恥ずかしい症状で困っていたこと。
親子の症状は・・
偶然かもしれないが、同じだった。
(続く)