05 吸血鬼の王
文章力が酷いですがよろしくお願いします!
「勇者達はどうだ?成長しているか?」
ある日の昼下がり、国王に呼び出されたライルは国王の質問に答える。
「は、全員着々と力をつけており、今戦争になったとしても魔族達に遅れは取らないと思われます、特に氷属性のネネ、光属性のシンヤ、炎魔法のマサキは恐ろしい力を秘めていると思われます、そしてクレナイは滅多にいない治癒魔法の使い手として頑張ってくれています」
「そうかそうか、それは何よりだ、それと重力操作の彼・・・・・・ヒロトと言ったか、彼はどうしている?あの能力だと皆について行くのもきついのではないか?」
国王のノルマン・ヴォルテ・オルメナスは召喚の日から博斗の事を気にかけていた、元来この国王は国民を愛し、争いを好まず、国の発展の為ならば労を惜しまない賢王であり、この世界に何も関係の無い勇者達を召喚する事にも最後まで首を傾げていた。
そんな国王であるから、他に比べて大した能力も与えられずにこの地に召喚されてしまったあの少年が気になって仕方ないのだ。
「ヒロトも着々と重力操作の腕を上げていっていますよ、ただ・・・まあ今の時点では戦場に送るのはやめておいた方が良いでしょうな、確実に死にます」
「そうか、出来れば誰にも死んで欲しくないし、あの子達にも戦わせたくはないのだがな・・・なあライルよ、私は本当は帝国に頼った方が良いのでは無いかとも思ってるのだ、無駄に国民の血を流すよりも帝国と共に魔族達と戦った方が良いのでは無いか・・・と」
「陛下、今の発言は決して他の場で仰ってはなりません、お言葉ですが如何に1番近くにあり、軍事力に優れていても"あの"帝国に頼るなど、そんな事は万に1つもありえません。帝国は魔族達の脅威が無くなれば真っ先に我らがオルメナスを落としに来るでしょう、今までどれほどの国が卑劣な手で落とされてきたか・・・陛下ならお分かりでしょう?」
「そうだな、すまない、今のは忘れてくれ、一国の王として不適切だった」
ライルの言葉に国王は眉間を押さえながら難しい顔で黙り込む。
東のガルム帝国は軍事力に力を入れている武装国家だ、ほんの十数年前では中立を唱え他国に侵略することなど無い小さな国だったのだが前皇帝が亡くなり今の皇帝が即位してから帝国はみるみるうちに変わって行った、徴兵を増やし隣国を襲い次々に領地を増やして行き、今ではかなり大きな国となっている。あまりに他の国に喧嘩を売りまくっているので周辺国家が連盟を設置し帝国へ圧力をかけるまでに至り、そうして今はやっと大人しくなっているが、いつまた周辺の国々に宣戦布告をするかわからない現状では、帝国と協力などとても出来るような状況ではない、魔族との戦いでも消耗しているのに背後に気を使っていては勝てるものも勝てないのだ。
「先日連盟に連絡したところ、フェルマー王国は援軍を送って下さると言う連絡が入りました。あと何日かで使者の方も到着するはずです」
「おお、! それは良かった!吸血鬼たちがどれほどの数で来るかは分からんが首の皮一枚繋がったようだな・・・」
ライルの報告に国王の顔が少し明るくなる、だがどうしても一抹の不安を拭いきれ無いようでその顔には確かな不安が宿っていた・・・・・・・・・
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薄暗い城の中、玉座の前で黒いローブに身を包み大きな杖を持った男が跪く。
「王よ、人間達に妙な動きがある様です」
「人間?あいつらが何しようってんだ?」
玉座に座ったまま、大柄な男が鋭く光る赤い眼を向ける。
「は、どうやら奴ら、勇者召喚の義を行ったようです」
「!!」
男の言葉に玉座の男は目を見開く。
「は、はは!!はははははははは!! あいつらとうとうやりやがったか! おもしれぇ! 確か勇者召喚は異世界の勇者を連れてくるんだったか!こいつぁ楽しくなりそうだな、ヴァムスト! 次攻め込むのはいつだったか?」
「五日後の、次の満月の夜でございます」
男の言葉に男は赤い眼をギラつかせ笑う。
「面白い、その前に少し遊びに行くか」
薄暗い城の中、吸血鬼の王ヴァルラドは不敵に微笑んでいた。
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「今日は少し森に入るぞ」
ライルはそう言うと全員に武装と外に出る準備をしてくるよう言いわたし、先に外に出て行った。
「戦いに必要なもの・・・剣と訓練着とあとそれと・・・」
一旦自室に帰ってきた博斗は必要そうな物を選んでいた。
コンコン
「どうぞ」
「失礼しますね」
博斗が荷物を選びながら返事をすると扉からアリス王女が入ってきた。
「! アリスさん!?どうしたんですか?」
「こんにちは、ヒロト、これから森に行くと聞いたのでこれを渡しておこうかと思いまして」
アリスはポケットから1つの水晶を取り出して博斗に渡す。
「あの、これは?」
博斗は突然差し出された水晶に戸惑いながらも受け取る。
「それはお守りです、森はかなり危ないと聞くので、大したものでは無いのですが昔私が買ったもので、もう使わないものなので受け取ってください」
「あ、ありがとうございます!綺麗だな」
「それでは私は帰りますね、訓練・・・頑張って下さい」
「ありがとうございます、頑張りますね」
アリスはニッコリ笑うとそのまま部屋から出て行った、博斗は出ていくアリスの背中を見送ると水晶を胸ポケットにしまって準備に戻った。
「いい人だな、なんか王女様って高飛車なイメージを勝手に持ってたからびっくりしたよ」
お守りを貰ったおかげか初めての森での訓練の前で緊張していた博斗の心も少し落ち着いている、博斗は単純な物だなと内心で苦笑いしていた。
「はぁ・・・・・・緊張しました、、」
博斗の部屋を出たアリスは顔を紅潮させながら大きな息を吐いた。
「私・・・・・・おかしい事言ってなかったでしょうか・・・森に行くと聞いてせめてお守りをと思ってつい来てしまいましたが、迷惑じゃなければ良いのですが・・・」
そう呟いたアリスは気恥しさを振り払うようにして廊下を駆けていった。
「じゃあ今から森での訓練を開始する、お前らがやることは4人1組になりこの先のチェックポイントまで行き、そこにあるこの魔石を取ってきてくる事だ、ここの魔物はそこまで強くないし、ところどころに俺の部下がいるから安心して行ってくれ」
ライルの説明皮終わると皆一斉に4人組を作り始めた。
当然博斗達は元の世界から仲のいい4人でグループになり、森に入る列の最後尾に並んだ。
「おいおいおい、荷物持ち能力の暁くんじゃないか!仲いいってだけでその3人の中に入れてもらえて良かったなあ!約立たずでもよ、お前は何もしなくても合格出来るもんな!」
「博斗は荷物もちなんかじゃない、約立たずでもない、訂正しろよ」
前の列に並んでいた慎也がにやにやしながら絡んでくる、慎也は召喚され、能力がわかったあの日からことある事に絡んでくる、博斗は大して気にもしていないが雅樹達は毎回自分の事のように怒ってくれる、ありがたい話だ。
「雅樹、僕は気にしてないし大丈夫だよ、実際こんな能力じゃ役に立てるかわからないしね」
「いや、わたしも許せない君たちはなんの権利があって博斗を侮辱する?そんなに自分たちは強いのか?なんなら今ここでわたしが相手をしてやってもいいんだぞ」
「ちょ寧々さん、本当に大丈夫だから!」
「な、なんだよ・・・本当の事言っただけじゃねえか・・・まあいいさ、今日の訓練で格の違いってもんを見せてやるよ」
そう言うと順番が回ってきた慎也達は森へと入っていった。
しばらく待っていると博斗達の順番が来た、博斗達が森に入り慎重に進んでいると犬の頭を持った小さな人型の魔物、コボルトが現れた。
「! 魔物か!とりあえず強さがわかんないけど放ってみるか!」
そう言うと雅樹は片手を目の前に突きだした。
「くらえ!火球!!」
雅樹が叫ぶと30cm程の火の玉がコボルト目がけて飛んでいき火球をくらったコボルトはゴムボールのように吹っ飛び、木に激突し動かなくなった。
「よっしゃあ!魔物っつっても意外に弱いんだな!」
「油断しちゃダメだよ雅樹!この先はもっと強い魔物が出てくるかもしれないんだからね!」
ドヤ顔でガッツポーズをしている雅樹に紅が注意をしている。
博斗達がまた進んでいると今度はコボルトが4匹現れた。
「コボルトが4匹、1人1匹って所だな!みんな!やってやろうぜ!」
「ちょちょっと待ってよ!私、回復魔法しか使えないんだけど!」
「大丈夫だろ!身体強化だってあるんだし!紅ならワンパンで倒せそうだしな」
「今のすごくムカつくんですけど・・・」
話してる間にコボルト達が襲いかかってくる、博斗はコボルトの体重を倍にしつつ自身の剣の重さを軽くし、先手必勝の精神で剣を喉元目がけて振りかぶる。
いける!
博斗は勝ちを確信したがその確信は直ぐに打ち消される。
ガキィン!という音と共にコボルトの爪が博斗の剣をはじき返す、予想外の出来事に博斗が体勢を崩すとコボルトの頭突きが博斗の腹にヒットし、後ろに突き飛ばされる。
「うぐっ・・・」
博斗は呻き声を上げるがすぐさま体勢を立て直し、近くにあった巨大な岩を軽くし持ち上げコボルト目がけ投げつけるコボルトはそれを受け止めようとするが博斗が重さを戻し、さらに倍の重さにした事で支えきれず潰れてしまった。
「ふう、なんとか勝てた、皆はどうだろう」
博斗が深い息を吐きみんなの方を振り返ると、ものすごい光景が広がっていた。寧々と戦っていたコボルトは氷漬けになり、雅樹と戦っていたコボルトは黒焦げになって倒れていた、そして紅が戦っていたコボルトを見るとまるでミンチにされたかの如くグチャグチャになっていた、当然誰も息を切らしていない。
「す、凄いなみんな、僕は1匹倒すのにもこんなに手間取ったのに・・・」
「いや、俺こそビックリだわ、まさかでかい岩投げつけて潰すなんて、なんて恐ろしい、博斗がそんなことする子だったなんて、」
目を見開いた雅樹が驚きの声を上げている、寧々と紅を驚いているようだ、特に寧々は何故か涙目になって頷いている。
「そ、そんなに変なことしてたかな?僕の能力だと剣で倒せなかったらこれしか思いつかなかったんだけど」
「いやいや!変なことじゃねえよ!単純に驚いてたんだ!虫も殺さないような博斗がこんな戦い方するなんて・・・てな!」
雅樹はにやにやしながら背中をバンバン叩いてくる、雅樹も心做しか嬉しそうだ。
そのあとも博斗達はコボルトを倒したり、小さな人型の魔物のゴブリンを倒したりして進んで行った。進んでいくと森の前の方で誰かが戦っているのが見えた。
「あれ、誰か戦ってるよな」
「うん、僕もそう思う」
博斗達が気になりこっそりと様子を見に行ってみるとそこには慎也たちのグループがいた。
「なんかゴブリンが沢山いてうぜぇな・・・死んどけよ、白光球!」
そう叫ぶ慎也の周りに沢山の光球が現れ一斉にゴブリンたちを撃ち抜いた。
一瞬にして命を刈り取られたゴブリンたちが全員崩れ落ちる。
「ははははははははは!!!雑魚!雑魚雑魚雑魚!!!弱いのしかいないなぁ!ここは!もっと強えのいねえのかよ!」
「慎也に敵うやつなんていねえよ」
「魔族達もこれなら楽勝っスねぇ」
慎也が吠えると周りの取り巻き達も慎也を持ち上げる。
(うわぁ、高嶋くんめちゃめちゃ強いな、しかし高笑いに雑魚雑魚雑魚て・・・厨二病が凄いことになってるよ・・・敵キャラに出てきそうな感じになってきたな)
博斗が自分にもこんなこと考えてる時期があったなと遠い目をしていると慎也が急に怒鳴り出す。
「だから誰だっつってんだ!お前ライルさんの部隊のやつじゃないだろ!」
博斗がびっくりして慎也たちの方を見るとそこには長身で髪の長くマントを羽織った
端正な顔立ちの男が立っていた。
「そう怒るな異世界の人間よ、それより君は強者と戦いたいと言っていたな、我もそこそこ強いと思うがどうだ?手合わせしてみるか?」
「は、あんた怪我じゃ済まなくなるぜ?それにな、俺たちは魔族と戦うために召喚されたんだ、人間傷つけてたら意味ねえだろ?」
慎也にしては意外に冷静な判断で男に返答すると男は目を見開き、高笑いを始めた。
「がっはっはっは!我が人間か!そうかそうか!そんな事も見分けられぬとはな・・・・・・」
男は急に眼光を鋭くすると慎也の隣にいた1人の生徒の腕を掴んだ。
「な、何すんですかいきなり」
生徒が困惑の顔をしていると男は突然生徒を引き寄せ、喉元に噛み付いた。
「「「「!!!!!!」」」」
「な、! 松本!やめろ!何してんだてめえ!」
慎也が叫ぶが男は話さない、すると生徒の顔からみるみるうちに生気が無くなっていき、ついには動かなくなった。
「久しぶりの食事でがっついてしまったな、それにしてもやはり異世界人というのは素晴らしい!こんな美味い血はいつぶりだ!!」
動かなくなった仲間を見て慎也が激昂する。
「てめええええぇ!!!!」
慎也が上段から切りかかると男はそれを指一本で受けとめる。
「!! 何故切れない!くそ! [閃光]!」
慎也は後ろに飛び退き、そう叫ぶと、眩いばかりの光が慎也の体から発し始める。
「死ね!」
[閃光]は使用者のスピードを極限まで高める技で、今の慎也ができる1番の強化技だ。
慎也はそのまま男の後ろに回り込むとそのまま男に切りかかる。
「ふぅ、学習しないやつだ、剣は聞かぬとさっき分かっただろう」
男は慎也の数倍にも上がった剣速のラッシュをいとも容易く受け流していく。
「ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう!!これならどうだぁぁぁ!!瞬光一閃!」
慎也の高速をも超えた一閃が男に迫る、が男はそれすらも片手で受止める。
「今のは少し良かったぞ、まあ少しだがな」
顔を驚愕に染めながらも慎也はすかさず飛び退き体勢を立て直そうとする、そこで慎也は違和感に気づき右腕を見る。
(肘から下が・・・無い!!??)
「うぐぅがぁぁぁぁぁ!!!!ちくしょう!俺の腕が!!!」
「忘れもんだよ」
男は慎也に向けて肘から先を投げつける、慎也は激痛に耐えるのに必死でそれを体でキャッチするのがやっとだった。
「っ!紅!」
「わかってる!!」
紅は即座に深夜の元に行くと腕をくっつけながら回復魔法をかけ始めた。
「ふむ、異世界から来た人間がどれほどのもんか期待していたが・・・期待はずれか」
「お前は何者だ?何故こんなことする?」
雅樹が剣を構えながら質問する、男はもう興味が無いと言わんばかりの態度で雅樹に返答する。
「異世界から来たというお前らがどんなもんか見てみたかった、強ければ楽しいしな、だが期待外れもいいとこだったしもう興味は無い、即刻我の前から消えるがいいさ、ん??お前・・・・・・」
男は話終えこちらを見ると驚きの表情を見せる。
「へえ、面白いのがいるな・・・お前、名は何と言う?」
「ま、雅樹だ!お前も名乗れよ!」
「あぁ違う違う、お前じゃあ無い、そこの黒髪のお前だ」
男はそういうと博斗に向け真っ直ぐに指をさした。博斗は何故自分なのだと言いたかったが男の持つ圧力に負け名乗った。
「暁 博斗です、あなたは何者なんですか?こっちも名乗ったんだし答えてください」
「ふふっヒロトか、お前、なかなか面白いもの持ってるじゃ無いか、だが今のままじゃあ使えないな・・・よし」
男は言うや否や高速で博斗の元まで行くと、その首元に牙を立てた。
「うぐ!な、何を・・・??」
「「博斗!!」」
寧々と雅樹が同時に叫ぶ、2人の脳裏に浮かんだのは先程の記憶、この男に噛みつかれ、恐らく血を吸われて絶命してしまった元クラスメイトの生気の抜けた顔だった。
だが男は直ぐに博斗から離れ、博斗は少し青い顔になったが死ぬことは無かった。
「それはプレゼントだ、ヒロト、また会える日を楽しみにしているぞ!我が名はヴァルラド・ツェペシ!吸血鬼の始祖にして王!覚えておくがいい!」
ヴァルラドがそう叫ぶと風邪が吹き荒れ木の葉で視界が遮られた、そして目を開けるとそこにはもうヴァルラドの姿は無かった。
「博斗!!」
ヴァルラドが去ると寧々が駆け寄ってくる。
「大丈夫か?何か異常はないか?」
「大丈夫だよ寧々さん、少しクラクラするくらいだからさ」
「そ、そうか、なら良かったが、しかしあの男め、よりによって博斗の、く・・・首筋に噛み付くなどと・・・!!絶対に許せん!次あったら絶対氷漬けにしてやる!」
寧々は私だってまだ埋めたことないのにだとかぶつぶつ言いながら怒っている。
「博斗、本当に大丈夫か?」
「雅樹、うん全然平気だよ、何されたのかわかんないくらいだし」
「そっか、なら良かったが、あいつお前の事面白いって言ってたよな?」
「う、うん、なんなんだろうね本当に」
「まあ気にしてても仕方ないか、てかライルさんの部下の人達が待機してるから安全なはずじゃなかったのかよ?バリバリ不審者に襲われたぞ?」
「ねえ、ちょっとこっち来て」
紅が手招きする、どうやらなにか見つけたようだ。
「! この人たちは・・・」
そこには恐らくライルの部下の人達が5人ほど倒れていた。
「ね、ねぇ、死んでる?」
紅が雅樹の後ろに隠れながら見ている。
「いや、全員生きてるな、あの男の仕業か・・・とりあえずライルさんに報告しなくちゃな」
そのあと博斗達ははなるべく魔物に合わないようにしながら慎也を庇い、亡くなったクラスメイトの遺体を交代で運びながらライルの元まで戻った。
「・・・・・・ヴァンパイアロード、吸血鬼達がとうとう動き出したか・・・」
「ライルさん、博斗が血を吸われてしまって・・・とりあえず今は何も無いんですけど、大丈夫ですかね・・・」
「な・・・なに!?博斗、大丈夫か??」
「今のところはなんともないです、クラクラするのももう治ったし」
「そ、そうか、お前らも疲れただろうしとりあえずは一旦城の自室に帰って休んでくれ、慎也は一緒に医者に見せに行こう、博斗!なにか違和感を感じたりしたらすぐに俺のところへ来い」
「わ、わかりました」
今日の訓練は終わり、博斗達は一旦自室に帰ることになった。
城に戻り風呂に入るために服を脱いだ博斗は驚愕のあまり服を落としてしまった。
「な・・・なんだこれ・・・!」
博斗の左胸には謎の印が浮かんでいた、八芒星にも似たそのマークからは肩と横腹にかけて謎の線が伸びている。
「これってアイツに噛まれた影響なのかな怖すぎでしょ・・・・・・とりあえず内緒の方向で行こう」
博斗は頷くと風呂に入っていった。このマークがいずれどのようなことになるかも知らずに
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「王よ、どこへ行っておられたのですか?」
「ちょっと遊びに行ってただけよ、しかし面白いもんを見つけたな、これで暫くはいい退屈しのぎが出来そうだ」
「さては、人間のところにでも行っておられましたな」
「そうさ、おかげで面白いもんを見つけた、あれはきっと俺を楽しませてくれる・・・」
ヴァルラドはニヤリと笑うと持っていたワインを飲み干した。
吸血鬼襲撃まであと五日
やっとこさ吸血鬼がでてきました!
ここからどんどん面白くなる予定なんでよろしくお願いします!笑




