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ヴァンパイア・アビス  作者: スナマル
1/5

01 プロローグ

初めて書いた作品です!

温かい目で見てくださると助かります!

至らぬところしかないですがよろしくおねがいします!


いくつもの吸血鬼の屍の上で、暁博斗はただ立ちすくむ、あれから多くの吸血鬼を殺したと言うのに、あれだけ焦がれ、渇望し、他の全てを捨てることになっても厭わずにただ突き進んできたと言うのに、博斗の心はまるで晴れて来ない、

「雅樹、、」あの日、もう二度と会うことが叶わなくなった親友の名を呟く、








「博斗!今日の課題やってきた?」


朝のHRが終わってすぐにかけられた声に、半分うと

うととしていた暁博斗は眠そうに返事を返す、


「やってきてるよ、何?またやってないの?」


「忘れた!ごめん!また見せてくれ!」


声の主、一条雅樹はどうしてそんな堂々と言えるのかと不思議になるくらいな元気さで課題を写させてくれと頼んでくる。


一条雅樹は幼稚園からの腐れ縁であり、博斗の1番の親友だ、他人にあまり興味がなく、積極的に他人と関わろうとしていない博斗に話しかけてくる数少ない友人のうちの1人でもある、


「いつも悪いな!」


「もう慣れたよ、でも2年生で違うクラスになったら雅樹大変だね、また課題写させてくれる人探さなきゃじゃん」


「大丈夫!博斗か紅と同じクラスになればいいんだろ?2人もいるんだしもう勝ったも同然よ!」


どうよ!とばかりに胸を張りながら2年次も見せてもらう宣言をする雅樹。

僕らの学年は全部で8クラス、その中でまた同じクラスになれるとは思えないのだが、しかも自分でやると言う考えには至らないんだな、と楽観的すぎる雅樹の考えに苦笑いしながら博斗はカバンの中からノートを取り出し雅樹に渡した。


「まあ来年も同じクラスじゃなきゃつまらないだろうし、仕方ないから2年生でも写させてあげるよ。」


博斗は少しおどけた感じで雅樹に返事をした、朝から元気すぎるくらいの雅樹と話していると朝の眠気も吹っ飛んでしまう。


「だめだよ博斗!博斗がそんなんだから!雅樹がどんどん他人に依存するダメ人間になっちゃうのよ!ダメだからね!私、もう雅樹には課題見せないって決めたんだから!」


2人で話していると、緋扇紅が突然話に割って入ってきた。

短く切りそろえられたショートヘアにカチューシャが特徴的なこの女生徒は雅樹と同じく博斗が会話を交わす数少ない人間の1人である、紅は中学から2人とよく話すようになり、今ではほぼ毎日一緒にいる仲だ。


「な!なんでだよ!いいじゃんかよ課題見せてくれるくらい!」


「いつもいつも!これで最後〜とか言って写して!結局しばらく博斗に写させてもらって時間を開けたらまた写しにくるじゃん!やることがこすいのよ!もうネタはあがってんだからね!!」


「俺も忙しいんだよ!だって昨日合宿から帰ってきたばかりなんだぜ!そんな状態で課題までやってたら俺死んじゃう!」


ぷんぷん怒っている紅に雅樹もここで引けばもう写させてもらえない!となんとか反論する。

雅樹は野球部に入っていて、1年の秋大会からレギュラー入りを果たし、これでも結構活躍しているらしい、男の僕が言うのもなんだが顔もかなり整っていて、運動神経抜群な雅樹は結構異性にモテている、これで頭の中身がしっかりしていれば彼女ができてもすぐに振られてしまうことも無いのにななどと博斗が勝手に考えていると、2人の矛先がいきなり博斗の方に向いてきた。


「ちょっと!何ニヤニヤしてんの!元はと言えば博人斗が雅樹を甘やかしすぎてるからこんなことになってんのよ!」


「そうだ!博斗からもなんとか言ってやってくれ!これからずっと課題を写させてもらえないなんて考えただけで頭の中が崩壊しそうだぁぁぁ!」


興奮した2人から口々にまくしたてられ、博斗は仕方ないなとばかりに肩を竦めた。


「しょうがないよ雅樹、もう写すのはやめといたら?紅がこれ以上怒ったら僕のノート破いたりとかしそうで怖いし」


「な!流石にそんなことしないよ!」


紅が慌てて否定しだすが雅樹も反撃のチャンスだ!とばかりに紅にいいより始める。


「いいや!紅は怒ると手がつけられないからな!何するかわかんないぜ!」


「そうだね、これ以上は紅が怒りだすから写すのはもうやめよっか、仕方ないからこれから課題は一緒にやってあげるよ、そうすれば紅にも迷惑はかからないしね」


「おー!そいつは名案だ!たしかにそれなら紅にも迷惑はかからない!いつも悪いな博斗!!」


納得してくれたのか雅樹もうんうんと頷いている。

まあ1人でやるほうが捗るんだけど、2人でも楽しいからいいかな、なんて考えていると、紅は納得できないらしく雅樹とは別でうんうん唸っている。


「そう言うことじゃなくて、迷惑とかは別にいいんだよ、でもそれじゃ雅樹の為にならないから怒ってたわけで、雅樹がいろいろ忙しいのもわかってるし、、て言うか!なんで私が悪い感じになってるのよ!もういい!じゃあ私も課題一緒にやるから!決まり!この話はここでおしまいね!!」


「「え〜〜、、、」」


僕と雅樹の声が思わず重なる、自分から言ってきたくせに、なんて理不尽な奴だ、と雅樹も唖然としているそんな感じでいつも通りのやり取りをしていたら授業開始の鐘がなったので僕らは授業を受けるため席についた。


「じゃ通常授業は今日で終わりな、明日から休みに入るわけだがあまりハメを外しすぎないように、以上!あとは終業式の日にまた会おう」


最後の授業が終わり先生が休みに入る前恒例のいつものセリフを言って廊下に出て行くと教室は一気に休みモードに入り、帰りにどこによるだとか明日から何をしようだとか、楽しそうな会話がそこかしこから聞こえてくる。


「博斗〜、寧々さん2年生だからまだ終わらないぽいし、教室で待ってようぜ。」


「そうだね、紅も待つでしょ?」


「うん!当たり前じゃん!今日は帰りに4人でMonster Girlsの新曲買いに行こうって約束してたじゃん!」


Monster Girlsとは近頃中高生の間で人気の5人組ガールズバンドだ、紅と寧々さんがハマっているので僕も時々聴いている。


まだ他の生徒もかなり残っている中、3人で待っていると後ろの教室のドアが開いて髪を腰まで伸ばした凛とした雰囲気の女生徒が入ってきた。


「ごめん、待たせちゃったかな?」


「ううん!そんな待ってないよ!」


紅が待ってましたとばかりに寧々に飛びついて今日の授業だなんだのことを話している、

山川寧々は雅樹と同じく幼稚園から一緒で家がお隣さんの1つ上の先輩だ、眉目秀麗で頭も良く人当たりもいいから学校中の人気者である、しかし本性は勉学に宣言するためというとってつけたような理由をつけて部活には入らず基本毎日僕の家でだらだらアニメや漫画を読んで過ごしている、要するに隠れオタクだ。


「すぐに来たかったんだけど、先生に呼び止められてしまってね、生徒会長に立候補しないかだとかなんだいろいろ言われたよ、わたしにはそんなものになっている時間はないと言うのに、」


「要するにアニメを見る時間がなくなるからそんなもんやってられないって事でしょ?またそれっぽくていい感じの言い訳して来たんだろ、僕がしっかり言って来てあげようか?アニメ見たいのでやりませんって」


「や、やめろやめろ!いい、いい!余計なことはしなくていいから!」


激しく動揺している寧々を見てくっくっと笑っていると、普段凛とした雰囲気を出しているはずの寧々が泣きそうな顔で睨んでいた。

その隣では紅と雅樹がまたからかってるよと呆れた顔で見ている。


「ごほん、わたしの話はこれくらいでいいとして、Monster GirlsのCDを買いに行くんだろ?あれはかなり人気だし無くなってしまうのではないか?」


「あ、そうじゃん!急いで行かないと!」


寧々の指摘に紅が慌てて準備を始めた時僕たちの周りの色が変わった、空気がとかでなく、色自体が変わっていたのだ綺麗な水色だった空は少し黒みがかった紅蓮につつまれ、教室のありとあらゆるものの色が反転している、突然の異常事態に周囲のクラスメイトたちもざわついている。


「な、なにこれ、、?気持ち悪い、、、なんで空が赤くなってんの?」


「こ、これは流石に笑えないな〜」


「なにが怒ってるんだ、?明らかに普通じゃないぞ」


雅樹たちも口々に疑問を言葉にしていた、その声音には明らかな恐怖が写っている。

そして窓の外から一際眩しい光が入って来た時、僕らの視界が一瞬暗転し、そのあと目に写ったものは、



玉座に座る王的な何者かとソレに仕えているであろう騎士や執事やメイドの姿だった。

やっぱり読むのよりずっと難しいものですね、

あまりポンポン投稿できないですがよろしくおねがいします!

次回はいよいよ吸血鬼が出て来ます!


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