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イケメンに聞きます。それはズラですか?

作者: 夕日

私は二次元に恋をしています

それには理由があるんです

私、七瀬聖奈にはトラウマがあります。

実は私、イケメンが怖いんです。


それは、高校生の時でした。

初めての彼氏がズラだったんです。高校生でズラなんてあり得ないと思うでしょう。

でもそうだったんです!

それからというもの私は一切恋愛に関しては関わらずに生きてきて

10年・・・・・。


27歳独身、しかもオタクなんです!

周りの友達、親友、妹までみんな、結婚して幸せに暮らしているというのに・・・。

私は二次元と結婚して幸せに暮らしているというのに・・・・。

お母さんに私の癒しを全て捨てられたんです。

ゲームならズラの男なんていないし、全部がイケメン。

まさにパラダイス。私の楽園だというのにー


「あなたには、お見合いをやってもらいます!」

お母さんから出た、突然の言葉。

「はっ?」

お見合い?いやいや無理無理無理

10年間ずっと現実の男に興味なかったし、

最後に男としゃべったのいつだっけ?

「そいうことだから。聖奈、よろしく。」

えーーーーーー


私は「お見合い阻止計画」を練った。

自殺?

無理、私には二次元がある。

家出?

ダメだ、仕事もろくにできない。

あっそうだ!

脅しだ

私がお見合いをなかったことにしなきゃ自殺するっていえばかんたんよ

一人娘のわたしを見殺しになんてできないはず

うしし

明日が楽しみよ

ワッハッハ~


とうとうやって来たお見合い当日。

鞄に刃物をいれた。

「聖奈ー行くわよー」

お母さんの声だ。お見合いさせたことを後悔させてやる

「はーい。」


お見合い先は金持ちそうな家だった。

「感謝しなさい。お母さんはあなたを心配して、いい人を探したんだから。」

「はいはい。」

どうせお母さんは見た目で選んだんだろう。

ズラだったらどうするんだ!

中へ入ると高そうな本や花瓶がたくさんあった

あーあ 二次元だったら素敵なのにな


「あ、聖奈さん。初めまして」

「聖奈、この人がお見合いする人、えっと・・・」

「神谷 海です。」

「あ、あの」

久しぶりに男と話し、舌がまわらなかったが、

私は聞くことにした。

「あ、あなたに、ききます」

「はい。」

聞いてくれているようだ。私は遠慮なく聞くことにした。

「それはズラですか?」

「はい?違いますけど」

相手は何を言ってるんだコイツみたいな顔をしている。

私は真剣に聞いているのに

「こら、聖奈何をいってるの!すいません神谷さん」

お母さんは必死にご機嫌をとろうとしている、そのときだった。

「わはははっははっはーー!」

なんと神谷さんはめっちゃ大笑いしていた。

それは、楽しそうに、純粋に。

「聖奈さん面白いですね。」

その時私は出会った。

本当のイケメンに

こんなにまぶしいのか

オーラが半端ない

「ありがとう。」

私は少し照れ気味に言った

それからの話は驚くほど弾んだ

「聖奈、ティッシュあるー?」

そう言ってお母さんが私の鞄をのぞいた時だった。

「あんた・・・。」

お母さんが包丁をとりだしたのだ。

神谷さんもびっくりしている。

「そんなに僕がいやでしたか・・。」


違う

でもそれは言えなかった。

でも、でも、、、

不器用な私はお母さんから包丁を奪い、

泣きながら

「神谷さん好きです!

 結婚してください!

 okって言わないと、

 自殺するから!」

すると、神谷さんは大笑いしながら

「okです!」

と、言った。


そして、この夫婦は、死ぬまで仲良く暮らしましたとさ。


終わり


皆様の妻や夫はオタクですか

私はまだ中学生なので独身です

面白いと思ってくれると嬉しいです

ありがとうございました

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