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夢見鳥の舞う社  作者: カッパ永久寺
第二章 哀縁気炎
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杜九茂村8人殺し

 そこは少女が棲んでいた村。

 少女は、すでに壊れていた。

 刃物を持つ鬼は怨恨(うらみ)を糧に彷徨(さまよ)っていた。

 真円の月は不動の村を照らしていた。静かな村に虫だけは恐れず鳴き声を響かせていた。

 土の道を歩く鬼。歩み進む鬼の眼は虚ろで狂気に染まっていた。

 さぁ、怨恨(うらみ)を晴らしましょう――。

 救いのない人間達を絶滅させましょう――。

 殺されたなら――復讐(さつがい)する。

 鬼は村の中の一つの家の中へと入っていく。

 その家からは黄色い光が漏れていた。

 戸に手をかけて開ける。

 そこに居る無慈悲な奴らをぐるりと眺めた。

 ――ああ、こいつらは、

 ――死ぬべき人間だ。

 刃物をきらりと牙のように奴らにむける。

 奴らはそれを見て恐怖する。冷たい汗を流す。

 死んでしまえ。

「う、お前……なんなんだ!」

 報復ですよ。

 ――あなたたちがやってきたことを、そのまま返すだけですよ?

 ――だから、きっちりと、うけとってください。

 真っ直ぐに振り下ろした刃物は男に傷をつけ、鮮血を流した。

「い、痛ぇえええええーっ!」

 痛い? お前たちはもっと痛い仕打ちをして来たではないか。

 ――お前たちは、

 ――お前たちは、

 除け者(スケープゴート)し、

 攻撃し、

 そして(つい)に殺した。

 だから―――――!

 お前たちは、最悪の恐怖を享受しろ。

 

 村人たちを殺し殺し……殺し続けた。

 まだまだ、これからだ。

 まだまだ……。

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