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魔法使いちゃんの予定無き旅  作者: ウラエヴスト=ナルギウ
第二章 ギルド
23/111

挟まれていた古い羊皮紙 悪魔と平和

注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。


ご了承下さい。

 ジークムントは、何処へ行くでも無く、薄ら笑いを貼り付けながら歩いていた。


 そして、あくまでも偶然に、彼を見付けた。


「……やぁ。君が覚えていないなら、初めましてかな」


 ジークムントの視界の先には、枯れた木に凭れ掛かっている女性の様な男性だった。


 その顔は絶望に包まれており、その両腕で小さな女性の体を抱き締めていた。


 その女性の姿は金の髪を持ち、血に塗れた綺麗な服を着ていた。


 その胸元に血の痕がより濃く残っていた。そして、所々の皮膚は腐食している様に黒かった。


 そんな中、男性はただ、虚ろな目をしながらぴくりとも動かなかった。その姿は屍に等しかった。


 そして、その一つの死体と一つの屍の周辺には、多くの黒百合が咲き誇っていた。


「……まさか、無意識的に時を止める魔法を自分に使っているのか!!」


 その男性は何も喋らない。最早喋る気力さえも無いのだろう。


 男性は、抱えている女性と恋仲では無い。だが、親愛な仲ではあった。


「絶望しているのかい? 自分に、そして、世界に」


 その男性の髪は白と黒が入り混じっており、片方は無垢金色に、片方は無垢銀色に輝いていた。


「君がどれだけ絶望したとしても、君は前へ進まなければならない。使()()()()()()()()


 その言葉を聞くと、その男性は小さな息遣いをした。


 屍は、頭を上げた。


「やあ。初めまして。僕の姿は見えるかい?」

「……誰……」

「僕の名前かい? そうだね……ジークムント・■・□■□■・□■□■・□■□■だ。聞こえるかい?」


 男性は僅かに頷いた。


「それなら良かった」

「……何……」

「僕の目的かい? 君を、助けたいだけさ」


 ジークムントの薄ら笑いは潰えることは無かった。決して、剥がれることは無かった。


 ただ目の前の男性を恍惚とした瞳で見詰めていた。そこには期待と、羨望の眼差しがあった。そして狂気とも言える信仰心がより深い場所に眠っていた。


 その黒い瞳が無垢金色に輝くと、ジークムントはより口角を吊り上げた。


「君は何を求める」


「……死者蘇生の魔法」


「君は何がしたい」


「……カーミラを生き返らせる」


「君は何故ここにいる」


「……逃げ出したから」


「君は何処へ向かう」


「……終わり」


「君は、何を探している」


「……カーミラを生き返らせる方法、そして――」


 男性は、その瞳に決意を潜ませた。


「……()()()()()()()()()()()()()

「そうか」


 ジークムントの瞳は黒色に戻った。


「もう、許すことは出来ない」


 男性はそう呟いた。

最後まで読んで頂き、有り難う御座います。


ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。


ジークムントの掘り下げを。まあこれで掘り下げになるかは分かりませんが。


いいねや評価をお願いします……自己評価がバク上がりするので……何卒……何卒……

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