挟まれていた古い羊皮紙 悪魔と平和
注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。
ご了承下さい。
ジークムントは、何処へ行くでも無く、薄ら笑いを貼り付けながら歩いていた。
そして、あくまでも偶然に、彼を見付けた。
「……やぁ。君が覚えていないなら、初めましてかな」
ジークムントの視界の先には、枯れた木に凭れ掛かっている女性の様な男性だった。
その顔は絶望に包まれており、その両腕で小さな女性の体を抱き締めていた。
その女性の姿は金の髪を持ち、血に塗れた綺麗な服を着ていた。
その胸元に血の痕がより濃く残っていた。そして、所々の皮膚は腐食している様に黒かった。
そんな中、男性はただ、虚ろな目をしながらぴくりとも動かなかった。その姿は屍に等しかった。
そして、その一つの死体と一つの屍の周辺には、多くの黒百合が咲き誇っていた。
「……まさか、無意識的に時を止める魔法を自分に使っているのか!!」
その男性は何も喋らない。最早喋る気力さえも無いのだろう。
男性は、抱えている女性と恋仲では無い。だが、親愛な仲ではあった。
「絶望しているのかい? 自分に、そして、世界に」
その男性の髪は白と黒が入り混じっており、片方は無垢金色に、片方は無垢銀色に輝いていた。
「君がどれだけ絶望したとしても、君は前へ進まなければならない。使命は果たされた」
その言葉を聞くと、その男性は小さな息遣いをした。
屍は、頭を上げた。
「やあ。初めまして。僕の姿は見えるかい?」
「……誰……」
「僕の名前かい? そうだね……ジークムント・■・□■□■・□■□■・□■□■だ。聞こえるかい?」
男性は僅かに頷いた。
「それなら良かった」
「……何……」
「僕の目的かい? 君を、助けたいだけさ」
ジークムントの薄ら笑いは潰えることは無かった。決して、剥がれることは無かった。
ただ目の前の男性を恍惚とした瞳で見詰めていた。そこには期待と、羨望の眼差しがあった。そして狂気とも言える信仰心がより深い場所に眠っていた。
その黒い瞳が無垢金色に輝くと、ジークムントはより口角を吊り上げた。
「君は何を求める」
「……死者蘇生の魔法」
「君は何がしたい」
「……カーミラを生き返らせる」
「君は何故ここにいる」
「……逃げ出したから」
「君は何処へ向かう」
「……終わり」
「君は、何を探している」
「……カーミラを生き返らせる方法、そして――」
男性は、その瞳に決意を潜ませた。
「……罪深き星の光を消し去ること」
「そうか」
ジークムントの瞳は黒色に戻った。
「もう、許すことは出来ない」
男性はそう呟いた。
最後まで読んで頂き、有り難う御座います。
ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。
ジークムントの掘り下げを。まあこれで掘り下げになるかは分かりませんが。
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