表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

8 話 念願の薬!

これからも出来たら一週間毎に投稿できるよう頑張ります


コメント、感想などいただけたら嬉しいです

 さて、薬づくりを開始していこうと思う。ちなみに今俺の横にはエルナさんがいる。


 エルナさんはついさっき来たところだけど、何かあったのかと思ってかなり焦った。だって今朝の8時だよ?昨日出会ったときに今日は朝早くから作業すると言っていたけど、さすがに早く来すぎじゃない?


「じゃあじゃあ、手伝ってもいい?」


「それは別にいいよ。隠すことでもないし、手伝ってくれたらこっちも助かるからね。じゃあとりあえず作業をもうスタートするけどエル、とりあえず作業する前にこれを着て。」


「ん?あっこれお医者さんが来てる服だ!」


 俺がエルに渡したのは白衣だ。転生者の医者がくれた白衣なのだけどとりあえずエルには服の上から羽織っといてもらう。というか、似たような会話を数秒前にしたな。


「でもどうしてユウキが?」


「えーと、俺は前の世界で薬剤師という職業で、この世界でもその薬剤師になろうと思ってる。薬剤師は医者とのつながりが強い職業だか村の病院にも行ってみたことがあって、その時にもらったやつだよ。まあ薬剤師とか薬についての説明はまた今度にでもするよ。」


 少し前に家を決めてから少し落ち着いたタイミングで、これからお世話になるかなと思って訪ねたこの村の病院に勤めている転生者の医者であるアヤさんにもらったやつだ。「これから薬剤師を目指す」と言ったらとても喜ばれてなんか色々くれた。どうも薬がないのは結構不便だったらしい。


「なるほどー。でもどうして白衣を着るの?」


「多分だけどこの作業してたら服がめちゃくちゃ汚れると思うよ。」


「そうなの!?じゃあ着てみよー 実はこれ一度着てみたかったんだよねー」


 そのあとすぐにエルナさんが白衣を着て今度こそやっと薬づくりスタートだ。

 

「まずはこの草をこの薬研という道具を使ってすりつぶしていくんだけど・・・」


「はいっ、質問があります!」


 説明している途中でエルナさんから質問があった。わからないところがあればすぐに質問してくださいと言ったが、質問するときも元気なんだなエルナさんって・・・


「はいエル、質問をどうぞ。」


「はい、ユウキ先生そのやげんというのは何ですか?」


「これは薬を作るときに使う道具だね。この船形になってくぼんでいるところに乾燥させた草とかを入れて、この取っ手のある木の板を使って細かくするつぶして使うよ。あと、そのユウキ先生っていうのやめてね。恥ずかしいから」


「なるほどー。わかりましたユウキ先生。」


「うん。だからそのユウキ先生って呼ぶのを・・」


「次は何をするんですか?」


「えーと。ものによるけどとりあえず今から作るのはこれだけで完成だよ。あと、そのユウキ先生ていうのをやめようか。」


「これだけで完成!?すごいですねーユウキ先生。でも、できたやつはどうやって使うんですか?そのままだとただの乾燥させた草をすりつぶした草だよ?ユウキ先生。」


 なぜかエルナさんが一向にユウキ先生呼びを直してくれない。というか絶対にこの呼び方を続けるという気迫すら感じる。というか、これは俺をおちょくってるやつだな。しょうがない、やりたくはないがこちらも少々荒手に行くか。


「それ以上ユウキ先生呼びを続けるなら村長さんに言いつけるけど?」


「ひっ、えーとすいませんでした。普通にユウキって呼びます。」


「そうしてくれ。じゃあとりあえず俺が薬研の使い方の使い方とかを見せるから、それ見たらエルもやってみる?」


「うん。やるやるー!」


 早速薬研を使って薬草をすりつぶし始める。今からすりつぶそうとしていたのはドクダミで、昨日とってきたほとんどの薬草はドクダミだ。ドクダミ青汁は痔などに使えて、乾燥させて細かくしたものを煎じて飲むと、胃腸を整え、肩こり、冷え性、便秘なども治すといわれている万能薬草だ。ほとんどは夜風に充てて乾燥さしたが、一部は青汁を取るようにそのまま置いている。


 ドクダミを何束か薬研に入れてから10分ほどすりつぶしたら、なんかいい感じになったかなと思い保存用のビンに移し替える。


「できた」


 ちゃんと効果が出るかは不明だが、とりあえずこの世界での初めての薬と呼べるものだ。結構あっさり作れてしまったがまあこんなもんだろう。これからこんな感じで色々な薬を作っていくことになるだろう頑張らなくちゃな。


「これだけで完成なの?」


「うん。ちゃんとした効果はまだ確認してないけど多分できたと思うよ。やってみる?」


「うん。やるやる!」


 そのあとはエルナさんと交代で薬草をつぶしてビンふたつ分の薬を作った。青汁に関しては絞り方だけは確認して、残りは水につけておいた。


「今日はこれぐらいにしとくか。」


 夢中で作業していたらお昼ご飯を食べ損ねた。明日あたりにまた病院に行ってこの薬を渡してみよう。これから忙しくなるなー。

これからも出来たら一週間毎に投稿できるよう頑張ります


コメント、感想などいただけたら嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ