6話 薬草採集
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新しい世界に転生してから三週間がすぎた。今日は工場に頼んでいた商品を受け取りに行く日だ。我が家と同じ森の中にあってかなり大きい工場だ。
「こんにちは。」
「おっ、来たか。」
「頼んでいたやつを受け取りに来ました。」
「おう。ちゃんとできとるで。ほい、これや。」
そう言って工場長のロッタさんが取り出したのは木製で船形をした台みたいなものと円盤状にした木の板に持ち手を付けたもの、薬研だ。まだ機械なんてなかった時代は薬を作るときは、この薬研を使って薬草などをすりつぶして作っていた。この世界にもまだ薬を作る機械なんてないから、この世界でもとりあえず薬研から薬を作ってみることにした。もちろんロッタさんも作ったことなくて、形の説明するのに苦労した。他にも作った薬を保管する用のビンの容器も頼んでおいた。ちなみに、よく話したりする人には「ため口でお願いします」と言っているからため口で話してくれる人も多い。
「この薬研っていうのは初めて作ったがこんな感じでいいか?」
「はい、ありがとうございます。バッチリです。」
「よっしゃ。ならよかったわ。」
「値段はどれくらいになりましたか?。」
「値段は、薬研が一つ2500カルでビンのほうは一つ150カルで10個だから15000カルで合計17500カルだな。」
この世界のお金の単位は「カル」で、体感1カルが2円な気がする。だから日本円に直すと薬研は5000円で、ビンは1つ300円で全部で35000円だ。ちなみに、100000カルで「1カルグ」になる。ビンが高い気がするが、まだガラスが安定供給できていないそうだからしょうがない。お金は転生者ギルドが出してくれたが、いずれは返せるようにしないといけないな。まあ、しばらくお世話になることになるだろうが。
「ぴったし15000カルで。」
「ちょうどいただきました。修理とかが必要になったらまた来な。すぐに直してやるからな。」
「ありがとうございます。」
帰宅して早速薬を作ってみようと思ったがあいにく薬草がない。しかし大丈夫だ。こんな不便な森の中の家に決めた理由はすぐに薬の材料を得られるからだ。でも、このまま薬草を取りに行くのは危ない。よくある転生もののようにモンスターがいるわけではないが、普通に野生動物がいるのだ。
「あっユウキじゃん。久しぶりに来たなー。今日はどないしたんや?」
久しぶりに転生者ギルドに来ると、相変わらずテッペイさんが受付で本を読んでいた。
「こんにちは。今日はこれからたまに森のほうに行くことになるので、採集のための道具と野生動物から身を守れるものが買えるところを知りたくて来ました。」
「森に入るんか?」
「はい、これから薬草取りに行くときなんかは森に入ると思います。」
「なら、警備隊の建物に行って山林部ってゆうところに行きな。そこ行ったら色々な道具販売してくれるし、森や山に入るときの注意点なんかを教えてくれるは。」
「ありがとうございます。早速行ってきます。」
「おう。森に入る時は気お付けるんやで。」
そのあとは早速警備隊の建物に行って、道具を購入したり諸注意を聞いたりした。
なんと、森の深いほうまで行くと危険な動物が多いらしく、毒をもった蛇や、猪、ヒグマまでもいるらしい。他にも蜂などもいるようだから採集に出かけるときは、長袖長ズボンがいいとのこと。あと、一応何かあった時のためということでクロスボウと、大きい音が出る爆竹をいくつか買っておいた。警備隊の説明を受けたら、町の商店街的なところで背負うタイプの大きいかごを買って帰宅した。
次の日、早起きした俺は早速身支度をすまして採集に出かけた。
「エルナさん!」
森で採集を始めて少し経った頃、意外な人物に出会った。
「あっユウキだ。おはよう! あと、エルだよ。」
「ごめん。それよりどうしてエルがここに?」
「どうしてって言っても毎週山菜取りに来てるからだよ。それよりもユウキこそどうして?ユウキも山菜取りに来たの?」
「山菜じゃなくて、薬草を取るために来たんだ。」
「薬草?」
「えーと、薬を作るためのもとになる草だよ。」
「薬?」
「んーと、まあ、とにかくこれからしていく仕事で必要になる草を集めるところだったんだ。」
薬の説明をするか迷ったけど、なんかうまく説明できる気がしなかった。でもいずれ説明しないといけない時が来るからそれまでにはどうにかして説明できるようになっておかないと。
「そうなんだー。じゃあ、せっかく出会ったんだし一緒に採集しよ。」
そのあとは夕方までエルナさんと採集をした。エルナさんも俺もかごいっぱいに山菜や薬草を取って帰宅した。
薬剤師といえど、あまり薬草の知識はないが覚えているものも何個かある。その中でもすぐに使えそうなやつを中心的にとってきた。いよいよ明日からは薬づくりだ。期待に胸を膨らませて俺は晩飯を食べて寝た。
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