2話 転生しました。ここどこですか?
偶然にもちょうど一週間で投稿することができました。
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「で、ここはどこなんだ」
と呟いてみてもわかるわけもない。とりあえずうろちょろしてみてどうするか考えよう。そう思って歩き出した。町は石造りの建物のと道でできている。外套もあるから電機は通っているのだろうからかなり発展しているのかと思えば、田畑を耕すのに使っているのは牛。ここ、もしかして日本じゃない?いや、でもさっきからちらほら聞こえる言語は日本語だ。どういうことだ。
「あの、すいません」
ほら、やっぱり日本語でしゃべってるよな。
「あのー?」
ん?なんかさっきから声をかけられている気がする。
「あのーー?」
「えーと、僕ですか?」
といいながら振り向くと
「はい、あなたです。さっきから声をかけていたんですが・・まぁいいです。それよりもあなたは転生者ですよね?」
とおそらく20代前半ぐらいの女性が訪ねてきた。
「転 生 者?」
さっきの質問を聞いてつい聞き返してしまった。
「はい、転生者です。・・・といってもわかりませんよね、すいません。質問を変えます。あなたは今、なぜここにいるか、ここがどこかわかりますか?」
「いや、分からないです。」
ここは正直に答えておく。
「では、おそらくあなたは転生者です。と急に言われても困惑すると思いますので今から説明しますが、立ち話は疲れるのであそこの公園のベンチにでも座ってご説明します」
と言われたのでおとなしくついて行って話を聞いた。
聞いた内容を簡単にまとめると俺は車にはねられたあと、この世界に転生してきた。この世界にはよく色々な人が転生してくるらしく、その転生してくる人がなんらかの専門知識や技術を持っていたので、その人たちに知識や技術をもらってここまで町を発展させてきたらしい。
「なるほど。なんとなく状況は理解できました。で、僕は今からどうしたらよいのでしょう?」
正直わけがわからないが、これが現実らしいから受け入れるしかない。とりあえずこれから先のことを聞いておこうと思い質問してみた。
「とりあえず、役所のほうに来てもらいます。そこで村長にあなたを紹介してこれからどうするかを話し合います。ついてきてください。 あっそういえば自己紹介をしていませんでしたね、私の名前はエルナ。エルナ・アーレンスです、よろしく!」
「あっ はい。こちらこそよろしくお願いします。」
言われたとおりについていく。自分も名前を言おうと思ったのだが彼女はすぐに歩き出してしまったし、この世界でも前の名前を使っていいかわからなかったから名前は言えなかった。
「ただいま帰りましたー」
役所の受付らしいところにエルナさんの声が響く。すると、奥から初老の男性が出てきて
「ようこそおいでくださいました。私はこの村の村長をやっているカルロ・ローリというものです」
と、とても丁寧なあいさつをされた。どうやらいつの間にか話が伝えられていたらしい。
「丁寧にありがとうございます。私の名前は・・・ 質問なのですが、今までの転生者の方々は前の世界の名前を名乗っていたのでしょうか?」
「えーと確か今までの方は前の世界の 姓 というものを名乗らず 名 というものだけを名乗っていただいています。」
「分かりました。では、私の名前は ユウキ です。」
「ユウキさんですね。これから困ったりすることもあると思いますが、ぜひこの世界でも楽しんで暮らしてくださいね。」
と村長さんが返事をする前にエルナさんが笑顔で言ってくれた。
「こらエル、その転生者様に対する軽い口調を直しなさいと言っておるじゃろ。 申し訳ございません。エルナには昔から注意をしておるのですが、なかなか直さなくて。」
村長が申し訳なさそうに言ってきた
「いえいえ大丈夫ですよ。」
そう返すと村長が若干重い雰囲気で言った。
「ありがとうございます。 そう言っていただけるとこちらもありがたいです。エルナにもきつく注意をしておきますので。それでは、話し合いを始めましょう。ユウキ様のこれからについて。」
前書きと同じ内容です
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