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第3話 師弟関係の証

 


 やった! どうやら成功したようだ。

 しかしステファニーが俺に見せた手の甲の紋章、何だろうか。


「これは師弟関係の証、師弟紋よ。あなたの右手の甲にもこれと同じ紋があるわ。何の効力も持たないけれど何だかそれっぽくていいでしょ?」


 俺はステファニーに言われてすぐに自分の手の甲を確認した。


「はは、こりゃいいや。これからよろしく頼むよ師匠。」


「ステフよ、親しい人はそう呼ぶからカイもそうしなさい。師匠なんて呼ばれてもむず痒いだけよ」


「あぁ、わかったよステフ。改めてよろしく頼む」


 俺たちは互いに師弟紋が描かれた右手で握手を交わした。


 ステフはそれから暫く考える素振りを見せた。


「よし、今から外に出かけましょうか!」


「出かけるってどこに行くんだ?」


「この街の冒険者ギルドよ、案内お願いするわ」


「冒険者ギルドって何するつもりなんだ?」


「カイは冒険者登録はもうしている?」


「Fランクだけどな」


 冒険者ギルドとは魔物の討伐や素材採取から護衛、荷物運びや雑草刈りなどの雑用に至るまで様々な依頼を仲介、斡旋する組織だ。

 国を跨ぎ、主要都市には必ずと言っていいほど冒険者ギルドがあるらしい。

 冒険者は信用度や強さによってF〜Sまでランク付けされ、Fランクの俺は言わずもがな一番下のランクだ。

 Eランクには依頼をこなしていけば上がると言われていたが、Fランクで受けられる依頼はほとんどが荷運びなどの雑用。

 ギルドの依頼だと僅かながらも仲介料が発生してしまう。

 なので直接仕事を探すほうがもらえる額が多くなり、その日暮らしで生きてきた俺は割のいい依頼が無いギルドで確認するくらいでほとんど利用したことはなかった。


「じゃあ登録の必要はないわね。早く行きましょう!」


 ステフは綺麗な金髪をなびかせてドアから外に出て行った。


「お、おい待てって」


 俺もステフの後を追って外に出た。


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