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今回の訓練はかなり大雑把な組み分けをした。
月島に剣を習わせる為、予め錬にお願いしていた事だ。その補佐に私兵を付け、錬の制御役に葵をつけた。
他は特に何も考えていない。俺がそちらに入ると錬が俺との勝負を無意識に行いたがる為、最初は参加しない。
「さて、こちらは乱戦という事になったが・・・」
これは・・・予想外な行動を取りはじめたな
誰もすぐさま行動に出ない、それどころかアイコンタクトを取り始めている。
待て待て待て、僕ッ娘と赤城ならそれは想定内だが、何故俺以外全員が皆アイコンタクトを取っている!?
「これは嫌な予感しかしないな」
案の定俺以外のアイコンタクトが終わったからか、全員俺を注視する。
この状況から察するに―――
「アンタの読み通りさ、アタシは最初は反対したんだけどさぁ・・・アンタをどうしても負かせてみたいっていう意見もあってね。」
「ちょっとほむちゃん!?内緒にして奇襲しようって作戦は!?」
「別にいいだろ?アタシが言わなくてもコイツ 雰囲気で察してたぞ」
「・・・お前らがアイコンタクトを取った時点で予想は付いた、奇襲を仕掛けるのなら相手に分かるような挙動はしないことだ」
「「流石です」」
凛と石神は感心すれど戦闘状態の維持、こちらを警戒している。
俺は周りが会話している内に立ち位置を調整する。
コイツ等全員を視界に収められるような位置に
この中で近接戦に長けているのは石神のみ、赤城、凛は遠距離からの攻撃、僕ッ娘は中距離というか遊撃に近い役割を担うだろう。
「なかなか面白い状況じゃないか、葵様がいるから怪我の心配はない そんな中での1対4―――いいだろう殺す気でかかってこい」
その言葉が合図だったかのように全員が動き出す。
石神が先頭でその後ろに僕ッ娘が続く。
お互いをカバーするように動いているつもりなのかもしれないが
真正面から馬鹿正直に突撃してくる先頭の石神に棒立ちから急速に超低姿勢になり、石神の懐に入り込み肘を打ち込み吹き飛ばす。勿論その先には僕ッ娘が追随していた為巻き込まれる。
「互いに近すぎる、もっと思考して行動しろ。そして」
こちらに飛んでくる炎を横に逸れて後衛に向かう。
炎が横を過ぎ去ると同じ位置に強風が吹いた。
この様子だと赤城が炎を放って何も考えずに同じ射線で凛が風の魔法を放ったのだろう。
俺の接近に赤城が自身の周りに炎を出そうとして踏み止まる。
その隙に赤城と凛を拳で鎮める。
「はぁ、はぁ・・・4対1でも勝てないなんて」
「全く歯が立ちませんでした」
「こりゃ酷い結果になったね」
「この結果は予想外だったなぁ」
石神→凛→赤城→僕ッ娘の順に感想を述べる。
それにしても本当に悲惨な結果だった。
4人相手にした筈なのに5分掛からずに制圧してしまった。
「ここまで酷い負け方をした原因は理解出来ているか?」
そして考え込む4人
「よくわからんけど、窮屈な戦闘だった」
「なんだかお互いの足を引っ張っているような気がしました」
「気付いたら全滅してました」
「・・・連携不足、僕達4人できちんと話し合うべきだった」
赤城→凛→石神→僕ッ娘の順の回答
「僕ッ娘の回答が1番まともだな、正直2人組の方がまだマシだった筈だ。お前達の事だから俺に勝ちたい一心で4対1という安易な案を出した。それ以外は話し合わず、数で優位に立ってどうにかする・・・ていう魂胆か」
図星を付かれたからか4人とも俯いている。




