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鳩尾にクリーンヒットした月島は派手に吹っ飛んだ。




「いてて・・・凄いね石神さん、もう僕の異能の速さについてこれるなんて」



「いいえ、先に月島さんが異能を公表していなければ私が先に攻撃を受けていたでしょう」



「僕は君と龍ヶ峰さんの試合を見ていたからね、年下の女の子にハンデ付きでは戦えないよ」




その様子を見ていた犬童と錬は共に溜め息をついていた。




「また月島の悪い癖が出たか」



「月島君の悪い癖?」



「自身の方が強者と思い込み、相手を下に見る。そして驕る」



「手加減をしているから年下の女の子に負けても仕方がないとか思っているのか?」



「意識的ではなく、無意識的な事なのだろう・・・それで負けないのなら文句は無い―――がしかし本人が弱い。それが問題だ。」




このまま石神との試合を続けさせてもいいのだが、手加減をしている月島が得るモノが無いに等しい。それならばいっそ俺か錬のどちらかが乱入してみるのもありかもしれない。




「錬様、始まって間もないですが参戦してみませんか?」



「・・・まだ彼女の実力が計れていない。それなのに早々に中断してしまうのはどうかと思うが」




少し間があった事から、本心としては早く参戦して新しい相手(おもちゃ)で遊びたいののだろう。




「ええ、その通り私が提案した事だったのですが、予想外にも月島が使えない事が判明してしまったのでこれ以上試合を続けても効果は薄いかと」



「わかった。では早速参加させてもらおう!」




うきうきして部屋を出て、月島達が戦闘している部屋に向かう。

一応、アナウンスしてやるか




『感謝しろ月島、お前が本気を出さない又は出せないようだから本気を出せる相手を用意してやった。そして石神さんには申し訳ない事をしてしまった。死なない程度には手加減してくれるだろうが、それ以外はあまり期待しない方がいい。』



「ちょっと待ってくれ雅人!?その相手って・・・まさか」



『光栄に思え、今日も龍ヶ峰 錬様がお相手してくださるようだ』




月島は顔を青くして動揺し、対照に石神はきょとんとして小首をかしげるのだった。

しかし、初対面の石神に錬の傍若無人コースを体験させてしまっていいのだろうか?

今回は見学させるか




『初対面では流石に錬様のお相手は厳しいかもしれないな、石神さんはこっちの部屋に戻ってくるといい』



「おいおい犬童、それはないんじゃないか折角の身体強化能力者だ。それに俺のような尖った異能相手の経験は貴重だぞ」




既に訓練部屋に入ってきた錬が玩具を取り上げられないようにしてきた。

こうなってしまっては手遅れだ。ここは諦めてもらうしかないな。




『・・・であれば僕ッ娘も参加させましょう。錬様のお相手に月島と石神だけでは物足りないでしょう』



「それはいいな、どうせならお前も来い。1人見学というのも寂しいだろ」




冗談・・・では無さそうだ。

だが、流石に俺に月島、僕ッ娘、石神を同時に相手取るのは厳しい筈なんだが・・・本気でやるつもりなのかもしれない。




「錬様のお誘いは断れませんね」




俺は溜息をつきながら戦闘部屋に歩を進める。

まさか2年更新出来なくなってしまうとは・・・

読者の皆様申し訳ありませんでした。


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