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それから雑談しながら龍ヶ峰邸に到着した。


先程の茶番を敢行させる訳にはいかない。

早めに違う話題を振っておこう




「まだ彼女の実力が分からないので早速試合を行いましょう」



「はい!お願いします」



「他の皆様は錬様と訓練をなさるか・・・こちらを手伝いますか?」




満場一致で手伝いという事なので訓練施設に案内する




「今回はもうあまり時間が遅いので、長時間試合はやりません」



「そうだね、もう夕方だからね」



「アタシは泊まり込みで特訓やりたいぐらいだね」



「流石お兄様のご学友ですね、それでしたら私と試合しませんか?」



「お、いいね!やろう」




赤城は例の事件で負傷して以来訓練に貪欲な姿勢を保ち続けている。

僕ッ娘も地力が劣っているから貪欲で、今もそれは変わっていない。

凛も以前よりというか性格が激変してからは訓練をよくしている。




「月島、まずはお前が相手をしてくれ」



「え、僕?・・・わかった」




月島には了承を得たので次は石神に話しかける。

まぁ、月島に関しては一応了承を得ただけで案の定、アイツに拒否権は存在しない。

断ったら頷くまでシバくのみだった。




「実力確認の為に月島と試合をやってもらいたい。近い能力者同士だからいい刺激になるだろう」




月島にとっていい刺激になるだろう。

先程の凛との試合で近接戦闘を見れたわけではなかったのでどのように戦うのか楽しみだ。




「はい、先輩の胸を借りると思って頑張ります」



「そのまま穿ってもいいぞ」



「え・・・?」



「他は別室で観戦しているから頑張ってくれ」




そうしてきょとんとしている石神を放置して部屋を出る。

別室に入り、皆が揃う。

現在使用している部屋は以前、子狼のヴィスタが氷漬けにした部屋であったりする。




「どっちが勝つと思う?」



「う~ん、どっちだろう。月島君には頑張ってほしいな」



「「石神だな」」




俺と錬の意見は同じようだ。

錬は月島の訓練で扱いてもらっている為か、実力を把握していたのだろう。

さて、月島どうでるかな




「一応、自己紹介しよう。僕は月島 亮史 能力は加速 雅人とは友達なんだ」



「私は石神 言葉、雅人・・・さん?」



「あれ?雅人の奴 自分の事何も話してないのか・・・石神さんを誘ったのが雅人、犬童 雅人って名前なんだ」



「あの人の・・・名前・・・」



「おっと、無駄話してると雅人に怒られちゃうから、始めよう。いつでもいいよ」



「はい!!」




その返事から石神が動き出す。

急接近した石神に対して迎撃の構えを取る。

それを瞬時に判断した石神は搦め手、足払いを行う。

月島はそういう搦め手には弱い

案の定、月島は足払いを諸に食らうことになった。




「え?」




石神にとってもこれは意外だったのか驚いた声を上げる。


簡単に避けてくることを予想していたのだろう。

しかし、足払いを受けた月島は尻餅をつく事は無く、後転して後方に飛び退く。




「びっくりした、結構やるね。今度はこっちから行くよ」




月島の攻めは単調なものであったが、能力を使った攻撃は初見での対応は難しい、自己申告があったにせよ、その加速の速度に慣れるには時間がかかる。

その慣れる前に月島が勝負をつけるか、石神が月島の速さに追いつき捕まえるかが勝負の分かれ目だ。




「犬童、月島に決定打はあるのか?」



「いえ、特にありません。これはもう決まりましたね」



「ああ、月島の速度に石神が慣れてきた」




先程まで石神は防戦一方だったが、少しずつ月島に反撃を加えている。

月島は余裕が無くなってきているようだ。


そして組手をしているような状況が終わる。

均衡を崩したのは石神だった。

石神の反撃 拳が鳩尾にクリーンヒットしたのだ。


一日更新はここまでとなります。

次回からは月一更新になります。

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