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なんとか他の奴らに質問などさせずに昼休みとなった。
俺と月島は一先ず屋上に移動していた。
「何かな、聞きたいことがあるって言ってたけど」
「ああ、返答によってこれからお前の今後がどうなるか決まるだけだ」
「なんだか怖い事言うなぁ・・」
「質問自体は簡単な事だ お前が能力者かどうかだ」
・・・・・・・・
「うん、能力者だよ」
「そうか」
「驚かないんだ?逆に僕がびっくりなんだけど」
平然とした顔して何言ってんだかな
「予想済みだったからな」
「で、僕の今後はどうなるのかな?」
「何通りか予想は出来るが、転校までしたお前に何か目的はあるのか?」
「この魔法武技第8高校の生徒会に入るつもりだ」
「へぇ・・・」
この高校の生徒会に入る条件は強さが大きく関係されるが他にも色々と要求されるそうだ。
必然的に周りは女子だけだろう。
「理由を聞いても?」
「世の中男が劣っていると言われ続けているけど、そうじゃないと主張したいんだ。だからまずは学校で生徒会かなって」
ただの生徒としてではなく、生徒会という肩書を手に入れ、それを足掛かりにして今後何かしら行動していこうという事か。
「お前が決めているなら何も言うことはない」
「うん、ありがとう」
「だが、これだけは伝えておこう お前が能力者と周りに知られたら女子はお前に群がり、勝負を仕掛けてくる・・・気を付けろよ」
「教えてくれてありがとう」
「ああ、話はそれだけだ、案内は・・・自分で何とかしろ」
「え゛ッ!?」
俺はそんな情けない顔を見て笑いながら屋上を去る。
お前が生徒会に入りたいのなら手助けしてやる
だが俺と敵対する事になるだろうがな。