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内容の変更は無いのであしからず!



俺は今、TVを見ている。


そのTVに映っているのは女の子、そして怪物だ。


その女の子は怪物と戦っている、『魔法』を使って


この映像はアニメや映画ではなく、現実を放映しているものだ。



俺はTVの電源を消す。



この世界には魔法がある。


この世界には化け物が現れる。


化け物、通称 ヴィスタ


そのヴィスタは人間を襲った。


そして人間は魔法を駆使してヴィスタと戦う道を選んだ。


しかし、魔法は誰もが使える事はなかった。


女性しか、魔法を使うことが出来なかった。


その事が原因で男は見下される存在となった。



ヴィスタは人類共通の敵、と知れ渡っている。


俺の両親はヴィスタとの戦闘で被害に遭い、この世を去った。


孤児となった俺は昔から両親と仲の良かった龍ヶ峰の家に厄介になった。


龍ヶ峰は富豪で家は大きな屋敷になっている。


俺はそこの離れに住んでいる。


いや、住まわせてもらっている。





「さて、やることも終えた、学校に向かうか」





俺はこの家に住まわせてもらってから屋敷の雑用をなるべく手伝うようにしている。


ここの雑用も家政婦のやれる事なら自分の代わりの引継ぎ作業も順調に進みもうすぐ終わる。


家政婦同士の連絡網なども問題なく連携を取れるだろう。


自分がここに馴染んで、ここから離れるのはいくつか理由がある。


その1つが龍ヶ峰 凛である、当主の末っ娘である。


彼女についてわかっている事は他者を見下す事が非常に多かった事を当主に報告した覚えがある。


魔法も才能があるらしく、増長している傾向ありと、それから少々トラブルもあった事から自制し成長しているとも今は思える。


ここで働いている家政婦の人も昔の彼女の事はよく思っていないらしいが今ではそうでもないらしい・・・


まぁ、様々な理由がある事から俺は彼女と接触しないようにしている。


どの道近い内に接点が殆ど無くなることから気にしなくてもいい存在だ。




学校に向かうと街中が騒がしい事に気が付いた。





「これほど騒がしいって事はヴィスタそれと……クズか」





自分でも気付かないうちに手を固く握り締めていた。




仕方ない少し遠回りになるが裏路地を通るか




俺は道を変え、裏路地を使う事にした



しばらくすると騒ぎは無くなり、静かになった。





「はぁ、すぐに終わるなら裏路地使わなければよかったかもな」




「何者だ」




「ん?……子供 いや、ヴィスタか」





俺の前に子供がいた


その子供は爪は鋭く、尻尾があり、翼も存在していた。


明らかにヴィスタだ


しかしその子供は至る所に傷が有り、現在進行形で出血している。


そして俺を警戒しているようだ。





「我は邪神なり 消え失せろ魔を扱う小賢しい人間」




「確かに俺は人間だが魔法は使えない だから小賢しいっていうのは当てはまらないな」





それにしてもコイツが邪神か…しょぼいな





「ふん、今更どうでもいい 我の体はそろそろ滅ぶ この世界の制限は異世界の者にはキツすぎる」




「制限だと?」





どうやら異世界からこちらに来る時に何かしらの制限を受けるのか


だからあんな奴らに負けるのか





「制限を受けることを知って、なお この世界に来る理由は何だ」




「ふん こんなところに来る理由など無いわ いきなり異次元の狭間に放り込まれただけだ」




「本当にしょぼいな 邪神って」




「力が使えぬならそこらにいる雑魚と大差ない そこの人間、我の餌にならぬか?」




「すまないが、もう自分の命の使い道は決めているんだ。他を当たれ」




「ならば仕方ない 邪神の力 欲しくはないか?」




「いらん」




「邪神の力はこの世に残さなくてはならない 貴様に拒否権は無い」





無傷の方の手を俺に翳す



すると俺は意識が遠くなるのを感じた。


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