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ファンタジーと銃のVRMMOでやりたいことだけをしていくゲームライフ  作者: topps
第一章 ファンタジーと銃の相性は?
28/33

1-28 狙撃手、ウォーカー16

短い。


そんなこんなでとりあえず草原に来たが、相も変わらず視線を切るブッシュがすくない。

かと言って連射の効かないボルトアクションライフルと射程の短いショットガン、威力が未知数の拳銃じゃ正面切って突き進んでいくのは難しいとも思う。


とはいえ他にどうすることも出来ないので【索敵】スキルを発動させて赤いタグの出た所にいるゴブリンを片っ端から撃っていく。

棒立ちになっているわけではないが、こうも山も谷もなく撃っているとスポーツ系FPSをやっている気分になる。

そしてまた、ゴブリンをサイトの真ん中に捉えて引き金を引き、爆散させ次のゴブリンへと狙いをつける。

カチンとリーエンフィールドから薬莢を吐き出しボルトを戻す。


実はかなり銃が好きなのでこのボルトを前後させるだけでもかなり楽しい。

しかし、今回の草原エリアの探索の目的はボス部屋を探すこと。

そうであればいつまでも雑魚を爆散させていては話にならないので、M1897ショットガンに持ち替えて歩きながら探索を始める。

そして、早速走ってきたゴブリンに1トリガー、無数の軟鉄を叩き込んだ。


▽▲▽▲▽▲


草原エリアには草原と脇に少しの雑木林、あとは街道のように細い道が延々と続いているエリアだ。

まとめサイトによると、この街道のような細い道をただ突き進んでいけばボス部屋につながる扉が出てくるらしく、その扉は街道のど真ん中に扉だけが突っ立っているらしい。


先ほどゴブリンを爆散させてからしばらく道沿いに歩いていると、半透明の木目の入った扉が道の真ん中に鎮座していた。


「凄いな」


まるで水晶の置物のような扉にただただ感嘆した。

扉のドアノブにふれてみると、ひんやりとした感触が伝わってくる。

少し強く力を入れたら折れてしまうのではないかと思ってしまうほど繊細な見た目だ。


「よし。」


ドアノブをひねり、気合いを入れてドアを奥に押した。


が、ドアはうんともすんとも言わず、全く動かない。


「これ引き戸かよ…。」


気合いを入れ直してドアを手前に引くと今度はスムーズに開き、扉の中が見える。

無いとは思うが、出会い頭に襲われる可能性がある。

なので右手でショットガンをもち、ストックをわきに挟んで腰だめに保持し、いつでも発砲できるようにする。


ドアの中はまるで広い書庫と言った具合の内装だった。

背の高い本棚にはシックな色合いの本がこれでもかと敷き詰められ、天井は見えないほど高くそびえている。

その部屋の真ん中には大きめの木の机と椅子があり、その椅子に真っ白なひげを蓄えた魔法使いのようなおじいさんが座っていた。


「ほっほっほ、旅人さんやワシは敵では無いからのう。その物騒なものをさげてくれんか?」

「え?あっ、あぁ。」


俺はそう言ってM1897ショットガンの銃口を下に向けて保持する。


「それとじゃな、寒いから扉を閉めてくれないかの?」


そう言われた俺は扉を閉めようと、半歩振り向いてドアノブに手をかけようと手を伸ばした瞬間、突然ドアが閉まった。


「さて、旅人さんや。試験をしようかのぉ?」


ニヤリと老人が微笑んだ。


卒研の合間を縫って書いた亀更新です……。

最近本当に時間がとれない。

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