1-23 狙撃手、ウォーカー14
お久しぶりです。短いですが更新です。
あと、タイトル変えました。
「ようし!じゃあパーティーを組もう!」
マドカは高らかに宣言し、一組の男女カズとクレイがパーティーに加わったことが左上のパーティーメンバーのHPゲージが2本増えたことで解った。
俺は気になっていたことを聞いてみる。
「所で2人のジョブはなんなんだ?」
「僕はタンクで武器は軽機関銃だよ。で、クレイはメディックで武器はMP18さ。」
そう言ってカズは保弾板の刺さったオチキスM1909を見せてきた。
オチキスM1909は軽機関銃がまだ一般的でなかった時代に作られた軽機関銃で、アメリカ、オチキス社で作られた軽機関銃だ。
特徴はその保弾板という弾倉を使うことである。
保弾板とは軽機関銃でもベルトリンクや箱型マガジンと違い、弾を板状にした弾帯のことだ。
簡単に残段数が確認できる反面、裏表を間違えて装填してしまうとジャムの原因になるので、現代ではほとんど見かけないタイプの機関銃だ。
「……どうも」
クレイはそうぼそっと呟くだけで、話そうとしなかった。
物静かな娘だと思ったが話しかけて欲しくないのかとおもい、カズに聞きたかったことを聞いてみる。
「カズはさっき音響閃光手榴弾を使ってたけど、あれは何処かで手に入れたのか?」
「ああ、あれは僕のスキルの手榴弾作製って言うスキルで、今はまだスモークグレネードとフラッシュバンしか作れないんだよね。ほらっ」
そう言ってカズは腰に巻いたタクティカルベルトについた円筒状のグレネードをいくつか見せてくる。
「どうやら破片手榴弾はまだ暫く作れなさそうなんだ。」
「そうか……、破片手榴弾があれば戦術の幅が広がるんだけどな。まあ無いなら仕方ないか。」
破片手榴弾とは一般的な手榴弾の事で、爆発したときに金属の殻を辺りにまき散らして攻撃する武器だ。
広い殺傷半径がある反面、FFのリスクもあったりと使いどころを選ぶがとても強力なリーサルウエポンだ。
「だからレベリングのために音響閃光手榴弾でおいしく狩りが出来る夜のコウモリ狩りをしてたらウォーカー達がいたんだ。ごめんね。」
「気にしなくていいよ。手榴弾系は投げる前にフラグアウトとか、フラッシュアウトって言えば周りも解るからこれからは気を付けてくれ。」
「そう言えば前やってたFPSでキャラクターが叫んでた。」
カズが何か思い出したように呟いた。
「そう言えばウォーカー達はどれ位連続ログインしてる?」
「ん?気にしなかったな。って!」
そう言えって俺は左上に表示されている時計をみると時間は午前3時半を指していた。
「まじか、どんだけコウモリと戦ってたんだよ…。」
時間を意識したせいか滅茶苦茶眠くなってきた。
マドカに「どうする?」と聞くと、マドカはまだまだ行けそうなのか、「まだやる!」と意気込んでいる。
「ウォーカー、眠いなら無理しない方がいいよ。VRギアは脳波を検知して睡眠中になると勝手に電源落ちるから町に戻って寝た方がいいかも。」
カズに諭された俺は町に帰って今日は寝ることにする。
「悪いな。また明日やろう。」
俺はそう言うと一人街に戻ってログアウトした。
建前CODWW2やばい楽しい。
本音全然筆が乗らん。助けて。




