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ファンタジーと銃のVRMMOでやりたいことだけをしていくゲームライフ  作者: topps
第一章 ファンタジーと銃の相性は?
22/33

1-22 狙撃手、ウォーカー13

CoD楽しい…。


「フラァッシュ!!」


俺は規則的に並んだ穴の空いた円筒状の筒を見て叫んだ。

すぐに俺は距離をとり、両腕で目をふさぎ口を開けて顔を背ける。

キィィンッ!

と甲高い衝撃音が鳴り響き、目を塞いでいたにもかかわらず、カメラのフラッシュのようなものを感じた。

キーンッ!と耳鳴りがする中俺はさっきの円筒について考える。

あれは音響閃光手榴弾(フラッシュバン)だった。

マグネシウム等の酸化するときに強い光を発する物質を一瞬で酸化させ爆発させる。その衝撃で大きな音を出す手榴弾だ。

非殺傷武器として有名だが、実際は衝撃が強く近くで爆発すると重傷を負うこともあるらしい。


MOBとの戦闘中にPK(プレイヤーキラー)に狙われたかと考え、耳鳴りが残っているが、すぐに落としたM1897ショットガンを拾い上げ周りを警戒するが攻撃はこない。

見るとモントちゃんも同じように盾を構えて警戒をしている。

マドカはどうやらフラッシュを直視したのか目を押さえてもだえている。

さりげなくカバーできないかと思いながらマドカの方にじりじりと近づいていくと視界の端に何かが動くのが見えた。

とっさにM1897ショットガンをそちらに向ける。

あれだけ飛んでいたコウモリ達はフラッシュバンの影響でほとんど全匹が気絶(スタン)しており、この場合動く影と言えば音響閃光手榴弾(フラッシュバン)を投げてきた犯人だけだ。

M1897ショットガンをしっかり頬付けして構え相手の出方を見る。

すると木々の間から両手を上げた男女が現れた。

口をぱくぱくして何かを訴えてきているが、あいにくこっちは音響閃光手榴弾(フラッシュバン)の耳鳴りで鮮明に音が聞こえない。

モントちゃんも俺の様子に気が付いたのか男女にMP18サブマシンガンを向けている。

だんだん耳鳴りがなくなり音がちゃんと聞こえるようになると、両手を上げた男女の男の方が何か喋っているのが聞こえる。


「あのぉ、まだ耳鳴りはなおりませんか?」

「あ゛あ゛?」


俺はその身勝手な言い方に腹が立ち変な声が出てしまった。


「す、すいません、その、コウモリに襲われてたから助けようと思って……。」


と男はだんだん声が小さくなっていく。


ちなみにこのゲームのPK(プレーヤーキル)FF(フレンドリーファイア)はかなり明確に分かれている。

特殊な脳波をVRギアが検知して故意にプレイヤーを撃ったのか、謝って撃ってしまったのかがかなりはっきり解るらしい。

故意に人を撃つと頭上に赤い菱形が現れ一時間経過するか、死亡するまで消えないらしい。

ちなみにその状態で死亡するとその場に全てのアイテムと装備品を落としてしまい、誰にでも拾うことができるというペナルティが発生する。

そもそもこのゲームではPKは非推奨でどうしても対人戦がしないなら草原エリアの奥にある二つ目の町に行ってそこのコロシアムって所でPVP(プレイヤーVSプレイヤーの略)ができるのでそこまで行くしかない。

なのでほとんどPKは起きないはずなのだ。


しかし、PKには例外がある。

例えばフラッシュバンを始め味方にデメリットを発生させてしまうアイテムだ。

特に手榴弾系のアイテムは誤って味方に当ててしまうことも少なくない。

そこで、手榴弾系のアイテムの被害をくらった場合のみ被害者は反撃できるのだ。


「そうか、それはすまなかったな。ありがとう。」


そう言って俺はショットガンの銃口を地面で伸びてる蝙蝠に向け一匹ずつ倒していく。

するとさっきの男が話しかけてくる。


「さっきはすいません、僕はカズといいます。こっちは一緒に始めたクレイです。もしよろしければ一緒に狩りをしませんか?」

「そうだな、そこで伸びてるうちのパーティーリーダーに聞いてみてくれ。」


そう言って俺は最後の蝙蝠にとどめを刺しまどかのほうをみる。

もうすっかり良くなったのかモントちゃんの膝枕でうつぶせになっている。


「えへへ、いいにほい。」


だらけきった顔でセクハラをしている。

モントちゃんはどうしたらいいのかわたわたしていてそれが可愛らしい。


「回復したなら手伝え!」


俺はマドカの後頭部に拳を落とした。

あ、新しい短編書きました。

↓婚約破棄モノを書いてみたかったからかいてみました。

https://ncode.syosetu.com/n2113ej/

興味があったら読んでください。

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