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ファンタジーと銃のVRMMOでやりたいことだけをしていくゲームライフ  作者: topps
第一章 ファンタジーと銃の相性は?
20/33

1-20 狙撃手、ウォーカー11


「そういえば蟹狩り以外にどんなクエストを受けたんだ?」


俺が疑問をマドカに聞く。

その疑問にマドカが簡単に答える。


「えっと…、薬草採取に鉱石採集、後はサーリグラスの採集」

「見事に採集ばっかだな。サーリグラスってのは?」

「サーリグラスはこの川原エリアにしか生えてない草で換金アイテムなんだ。高く売れるよ。」

「なるほど、他に使い道はないのか?」

「さあ、今のところは無いらしいよ。回復アイテムとかに出来ないかってスミスの人たちが頑張ってるらしいけど。」

「ほう、頑張って欲しいな。」


心にも思っていないことを言いつつ、簡単に陣形を組んでまた歩き出した。


△▼△▼△▼△▼△▼△


そのあと蟹と散発的な戦闘を繰り返していたが、単体でしか現れない相手なのでそこそこ固い事を除けば大して苦になる戦闘ではなかった。


しかし、月明かりしかないのが原因なのか採集アイテム集めはなかなか難航していた。

そして俺もそろそろショットガンではなく狙撃銃を撃ちたくなってきた。

どうしたものかと考えていると、パーティーで闘うようになってから発動させていた【スポット】スキルの効果が切れた。

俺はすぐに【鷹の目】と【スポット】を発動させるとなんと空中に赤い付箋のようなタグが浮いているのが見えた。


「ひぅ、あれ……。何…?」


モントちゃんが思わず呟く。

それもそのはず、空中には10を超える数のタグが浮いているのだ。そのタグの付け根をよく見ると小さなコウモリがいるのが見えた。 どうやらマドカも気がついたらしく「コウモリ…?」と呟いている。

すると、コウモリはこちらに気が付いたのか一斉に集まってきた。


「ア、《アテンション》!」


モントちゃんが《アーツ》を発動させるとコウモリは大盾を構えたモントちゃんに集まっていった。

《アテンション》は敵のヘイト値を稼いで相手を引きつけるアーツだ。

そこを俺とマドカで銃撃する。

マドカはヘンリーライフルで銃撃を加えるが、所詮は単発ライフル、縦横無尽に夜闇を飛び回るコウモリに有効的な攻撃を加えられていない。

モントちゃんも盾でしのいでいるが、コウモリに対して反撃することが出来ていない。

俺はコウモリの一匹づつにM1897ショットガンでバスンッ!ガシャン!バスンッ!ガシャン!バスンッ!ガシャン!と散弾を浴びせていく。

いくら素早く飛び回ろうと、点で攻撃するライフルとは違い面で制圧するショットガンなら簡単な狙いでボトボトと落ちていく。

しかし、ショットガンはその制圧力と引き替えに装弾数が少ない。

M1897ショットガンの装弾数は6発、それに対してターゲット出来たコウモリは10匹、しかも戦闘音に惹かれたのか、コウモリの数は少しずつ増えていく。

必然的に俺はリロードをする必要が生まれる。


「リロード!」


俺はそう叫ぶとローディングゲートからショットシェルを1発づつ装填しようとする。

しかし、腰のポーチからシェルを一つ取り出し装填しようとしたところで、マドカの鋭い声を聞きリロードを中断する。


「危ない!」


顔を上げると目の前に2匹のコウモリが迫っていた。

ショットガンはその特性上シェルを1発でも入れることが出来れば発砲することが出来る。

しかし、装填出来たシェルは1発。

俺はすぐにガションッ!とショットガンのフォアエンドを前後させてコウモリに銃口を向ける。

そしてそのまま引き金を引いた。

バスンッ!

大量の軟鉄の殆どがコウモリにあたりポリゴンの欠片となって爆散する。

そしてその後ろから2匹目が大きな口を開けて襲いかかってくる。

もう、ショットガンに弾を込めて撃つ時間は無い。

俺はとっさの判断で左手を背中に回しM1897ショットガンの銃剣を逆手で抜いた。

そしてその勢いを殺さず、抜いた勢いのまま口を開いて突撃してくるコウモリを両断した。


「きゅうぅ」


断末魔の悲鳴を上げてコウモリはキラキラと散っていった。

なんとか倒すことが出来たがまだコウモリの数は減らない。

俺はM1897ショットガンにそのまま銃剣を取り付け、シェルをシャコシャコと入れすぐに戦闘に復帰した。

タイトルを変えるか悩むこの頃。

作中のミリタリーに関係する部分(フォーメーションや銃の操作)ですが、YouTubeなどで詳しく解説している動画を上げていらっしゃる方がたくさん居ます。興味のある方は「タクトレ」等で検索してみてください。

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