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それぞれの珠姫祭-矢川愛里の場合

過去編2人目

私の本当のお兄さんは小学生の私からみてもすごく頑張っている人だった…。


何も悪いことをしていないのに、突然…。


そんな事があった結果、私は生きる意味を見失っていました。

頑張っていても突然しんでしまうのなら、なんの為に頑張るのだろう、なんのために生きているのかがわからなくなってしまいました。


それでも勉強に打ち込めば余計なことを考えずに済むから、勉強は頑張った。

そして、成績がよくなったことと、公立小学校で正直クラスから浮いてしまっていたという事もあり、周囲から私立中学の受験を進められ、珠姫学園を受験し、無事に合格することができました。


そして、お兄さんに出会ったのです。


正直清美ちゃんがうらやましくて、自分にもやっぱりお兄さんが欲しいと思って、気づけば「お兄さんと呼ばせてください」と言ってしまっていた。


お兄さんは突然の事に戸惑っては居たけれども、快くOKしてくれて、そこから私とお兄さんの関係がはじまりました。

OKした直後はなぜか、貴久江さんが私もと間に入ってきてその勢いに押されてあまり話ができなかったけれども、その後、珠姫祭実行委員としてお兄さんと同じチームに成り、徐々にいろいろな事を話せるようになりました。


そして、お兄さんが凄く優しくされた事と、とっても元気な清美ちゃんを見ているうちに、この先どうなるかは解らないけれども、今を楽しんでいる清美ちゃんたちは素敵だし、自分も頑張って、今を楽しもうと思え、ようやくあの事件から立ち直れました。


親からも最近明るく成ったねっていわれるようになり、まずは珠姫祭を全力で楽しむことにしました。


準備は大変だったけれども、大好きなお兄さんと、楽しい先輩と一緒にする作業はとても楽しかったです。

ただ、奈津美先輩は女子校生なので、お兄さんと一緒でも女子校状態のノリのままなので、一緒に居るこちらがドキドキする事もしばしばでした。

はみパン事件とかもっとひどいあの事件とか…。

先輩はお兄さんの事どう思っているのだろう?


そして無事に珠姫祭当日を迎えました。


私達のチームは当日の作業は特にありませんでしたが、自分のクラスに遊びに行っていると、クラスの外で私の親とお兄さん達が何かを話しているようでした。

何を話しているかわからなかったので、お兄さんに聞いてみましたが、誤魔化されてしまいました。

もしかしたらあの事件の事について何か言ったのかなと思って、お兄さんがどう思うのか、心配でしたが、お兄さんはいつもと同じように接してくれたので、私も特に気にしないことにしました。


少々気になることはありましたが、そんなこんなで、無事に珠姫祭は成功したのでした。

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