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珠妃祭1

珠妃祭(たまきさい)…いわゆる学園祭である。

6月に行われる珠妃祭に向けて、入学したばかりの僕らも当然加わっているわけで、忙しい日々と成っている。

またこの学園祭のイベントの事前イベントとして珠妃コンテストというのがある、いわゆるミスコンである。

通常学園祭でミスコンを開く学校が多いが、珠妃祭では珠妃が開会式等を行うため、事前に行われるのだ。

中学・高校で各1名の女性が選ばれて、珠妃となる。

自薦・他薦で行われるこのコンテスト、クラスの友達からの推薦により、清美も出場し、何と中学代表に成った。そして高校は中城麗美(なかじょうれみ)さんが選ばれた。


中城麗美さんは長身でグラマーな高校3年生である。


清美は珠妃としての練習・準備があるので、登校は相変わらず一緒であるものの、下校は別々に成って若干不満そうだったりするが、せっかくの大役なので頑張って欲しいものである。


さて、僕はというと、珠妃祭実行委員として準備に加わって居る。

実行委員会の中で、僕は、中1の矢川愛里さん、中3の荻原奈津美(おぎはらなつみ)さんと3人で入場ゲートの装飾を行っています。

荻原奈津美さんは清美のクラスメートの貴久江(きくえ)さんの姉で、身長160cmでグラマーなベリーショートの女の子です。


「ねぇ、矢川さん達って本当の兄弟ってわけでは無いんだよね、苗字も違うし。」

「はい、クラスメートの清美さんのお兄さんなので、お兄さんって呼んでいます、貴久江さんもお兄ちゃんって呼んでいますよ。」

「あれ、貴久江のお兄ちゃんってことは、私のお兄ちゃんでもあるって事か…ねぇお兄ちゃん」

「まあ…ってお兄ちゃんって呼ばれているだけで実際に兄じゃないけどな、アダ名みたいなものだよ。」

「解った、じゃー私もお兄ちゃんって呼ぶね。」


こうしてまた妹が増えるのであった。


その後も、楽しく3人で、準備は進みます。


「奈津美先輩スカート」

矢川さんが、奈津美さんに話しかける、今現在、制服姿で、入門ゲートの上に座りながら文字や絵を書いている最中である。

「ブルマ履いているから大丈夫」

「いや、その、はみパンしています」

思わずちらっと見ると、白い物が…

「あ、いまお兄ちゃん覗いたでしょ、責任とってよね」

「いや、見てないって(見えたけど)、そもそも責任って…?」

「先輩、今のはお兄さんより先輩が悪いと思いますよ。」

「えー、はみパンしたのはわざとじゃないし…」

「そもそもスカートの中は、見えないように注意してください。ブルマ履いているからと、スカートの中丸見えでも気にしないでいるから、そういう事になるんです。」


そんなハプニングもありつつも、無事に珠妃祭の準備は進んでいきます。


準備の中で、矢川さん達とも仲良くなってきた。

心なしか出会った頃よりも明るくなってきた気がする。


さて、無事に準備が終わり、いよいよ明日は文化祭当日である。

2015/6/14 文章校正実施

2015/7/1 誤字訂正


文化祭6月は早いのではないかという指摘がありましたが、一部の学校では実際に6月開催の学校があります。

これは、秋開催だと3年生の受験に被る事や、私立学校としては広報の一環なので、中学3年生が進路を考えている夏前の時期に、開催したいという都合です。

作品上の事情としては夏前に主人公の人脈を拡げたいからという都合があります。

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