あいまい弁当
朝食作りを無駄に描写しすぎた気がする。
今日は自分で朝食を作るので、少し早起きする。
キッチンに向かい、ボールにお湯を入れて、その中にレタスを漬けてシャキッとさせる。
レタスを漬けている間に、フライパンを余熱しつつ…他の具材を切って盛りつけていく。
フライパンが暖まるとガスコンロがピピっと教えてくれるので、軽く油を引いて卵を落とし、塩胡椒を振ってから、白身がある程度固まったタイミングで水を入れてガラスの蓋をする。
レタスをボールから取り出して、小さくちぎって野菜水切り器に入れる。
そしてパンをトースターに入れてスイッチを入れる。
水切り器を回して水を切り、溜まった水を捨ててレタスを軽く混ぜてから再度回して…とやりつつ、目玉焼きの黄身の色を確認する。
ちょうど良い焼き具合の少し手前に成ったら火を止めてレタスを盛りつける。
レタスを盛りつけ終わったら、トースターからパンを取り出す。
最後に、余熱でちょうど良い所まで焼けた目玉焼きをフライパンからお皿に盛りつけてダイニングテーブルに持って行く。
ちょうど用意が出来たタイミングで清美が降りてくる。
「おはよう、お兄ちゃん。」
「おう、ちょうど朝ご飯出来たぞ。」
「あっ御免、ありがとう。」
二人で座って朝食を食べる。
「「頂きます。」」
朝食後の片付けは清美がやるというので、任せて学校に行く支度をする。
支度と片付けが終わり、いつも通りに学校に行く。
いつも通りに授業を受けて昼休み…。
そういえばお弁当はどうなったんだろう?と思っていると。
教室の後の扉が少し開けられ、愛里さんが顔だけを出してくる。
高校生のクラスに来て緊張しているんだな。
「せんぱ~い…」
愛里さんが読んでいるので愛里さんの所へ向かう。
ドアを開けて外に出ると…。
はい、「あいまい弁当!」
あいまい弁当?あいまい・あいまい…あっ愛妹弁当か。
「あっありがとう。わざわざ持ってきてくれなくても取りに行ったのに。」
「いっいえ、ちょうど4時間目がこの階での授業だったので。」
「そうなんだ。4時間め特別教室はお昼休み短く成っちゃって大変だね。ありがとうね。」
「はい。それでは失礼します。」
教室に戻り、いつものように机を付けます。
「どうしたの?」
「あ、後輩が弁当を持ってきてくれたんだよ。今日は親が出かけて居るからねー。」
「後輩?」
「うん、清美の友達。」
「言ってくれたら私も作ったのに…。」
「宮戸さんありがとう。また機会があればお願いするね。」
「女子中学生に弁当作って貰うとかずるくね…俺なんて購買のパンだけなのに」
石村がわざわざ文句を言いにやってきました。
「いやそれはおまえが学食用に貰っている分のお小遣いまでゲームにつぎ込むからだろう…」
石村は気にせずにお弁当箱を開けます…。
…。
ご飯の上に綺麗なハートが描いてあります。
「別にうらやましくなんて…」
と言い残して石村が去っていってしまいました。
う~ん、少し空気が堅いような…まー良いか…。
いつものようにお昼を食べます。




