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手料理

愛里さんと話していると清美もようやくこちらに気づきます。

「あっお兄ちゃん…ふぅ…もう少しで出来る…筈だよ。」


「そこに座って待っていてくださいね。」

お母さんに席を勧められ、ダイニングの椅子に座ります。

「ご免なさいね、夫は残業で遅くなるみたいで間に合わないみたい。」

「いえいえ、構いませんよ。」


しばらくすると、

愛里さんと清美が料理を持ってきてくれます。

二人が料理を運び終わるまでそのまま待ちます。

手伝いたい気もしますが、ここで手を出したらかえって怒られそうな気がしますので、おとなしく待ちます。


カレーを見ると…いびつなニンジンが…。

サラダにも奇妙なキュウリが…。


愛里さんと清美も席につきます。


「おまたせー。美味しく出来て居ると良いなー。」

「おまたせしました。」


「「「「頂きます。」」」」


女の子が自分の為に作ってくれた料理を食べるというのはうれしいものです。

まーお母さんの分とかも含まれるし、必ずしも自分だけの為ではないですが、女の子二人が自分の為に何かを作ってくれるというのはうれしいものです。


「どんな味かなー…?」

「あっ、味付けは私がやったので大丈夫な筈です。」

「愛里ちゃんひど~い。」

「うん、美味しく出来て居る。」

「よかったです。」

「このニンジンは清美が切ったんだよね。」

「さすがお兄ちゃん、私が愛を込めたの解ったんだね。」

「いや…形が…。」

「ひ、酷い…。」

「清美ちゃん、しょうがないよ、実際にこれは結構酷いよ。」

「うわ~ん、お兄ちゃん愛里ちゃんが苛める~。」

といいつつ、隣の席から抱きついてこようとするので避けます。

「がーん、お兄ちゃんに嫌われた!」

「すいません騒がしくて。」

「いえいえ、たまにはこういうのも良いですよ。」


そんな感じで賑やかに夕食は進んでいきます。


「「「「ごちそうさま」」」」


夕食が終わり、食器を食器洗い機に片付けて行きます。

清美はテーブルを拭いていて、僕はキッチンで愛里さんと会話します。


「そういえば明日の食事はどうしようか…清美は朝食自分で作るっていっていたけど、之は不安だなー。朝食は自分で作る事にするか。」

「それが良いと思います。清美さんって家で料理したこと無いんですよね?」

「うん、僕が知る限り無いね。」

「それじゃー朝食はお兄さんが作った方が良いかもしれませんね。お昼はどうします?明日も食堂にします?良ければ私がお弁当作っていきますが?」

「う~ん、どうしよう、清美の分も入れると3人分だろ、大変じゃない?」

「大丈夫ですよ。清美ちゃん、あしたのお昼どうする?私がお弁当作ろうか?」

「良いの?それじゃお願いしようかな。食堂も良いけど、皆で教室で食べたいし。」

「じゃー明日のお昼は私が用意しますね。」


こうして明日のお昼は愛里さんが用意してくれる事に成りました。

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