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しるし(詩集)

こーるどぶるーす

作者: さゆみ


ブルース

まっすぐなんて要らない

気怠さを満悦する

息をだらしなく吐きちらし

中途半端に唄う怠け者

ブルース

でも愛してる

悲しみも喜びも

ずっと愛してる



私は悲しみを愛する

微々たる悲しみだけれど

私だけの大切な悲しみ

愛してやまない悲しみ

誰も立ち入ることは出来ない

それは

寂しさ

遣る瀬無さ

鬱憤

喜びにも似て



悲しみは私の誇り

決して失いたくない

誰が何を言おうと

どんな処方箋を施こそうと

これだけは譲れない

私の悲しみは

希望を探し

夢を見つめ

愛を掘る



私だけが自由に操れる

もしも悲しみが奪われたとしたら

私は詩人になれない

それは

支柱

光明

温もり

命々鳥

悲しみを癒さないで



ブルース

このちっぽけな悲しみを

私は自由に引き伸ばす

ぷいと横を向きお腹で微笑

優しさを唄う卑怯者

ブルース

でも愛してる

悲しみも喜びも

ずっと愛してる









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― 新着の感想 ―
[一言] "もしも悲しみが奪われたとしたら" "私は詩人になれない" 鋭い視点ですね。 哀愁漂うけど、それだけじゃない、 大きな?深い?強い?何かを感じます。
[一言] こんばんは(^^) 読ませて頂きました ブルースいいですね‼ とても優しい気持ちを貰いました 上手く言えませんが……悲しみも喜びも抱えながら、自分を見つめる強さと暖かさを感じました 「…
2013/12/12 22:13 退会済み
管理
[一言] さゆみさま おはようございます! 素敵な作品ですね。琴線に触れました(>_<) 大好きです、この作品(*^^*) ありがとうございました!
2013/12/12 08:15 退会済み
管理
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