表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚活戦線異状あり 冬の陣  作者: 玲於奈
9/23

家康

なし

茶色


というか


黒というか


濁った水面を

白波を立てて船はすすんでいく


家康は

江戸を開くときに

運河を造らせ

物資輸送の鍵とした


アナウンスのテープが

ひとけのない

船内に漂う


なぜか

日の出桟橋から

水上バスに乗った


隅田川を北上する


桜の季節なら

素晴らしいだろうに


夏休みを過ぎた今

乗客も多くはない


端からみたら

われわれは

どのように見えるか

あぶれものと

水商売の末路


しばらく行くと

近未来的な

高層ビル群


オフィスでなく

マンション


走りはじめの

あのころ

話題になった建物

今でも

億ションなのか


ついついハウスメーカーの

くせがねけきらない


そして

左手に大きな

ホテル

話題のアニメ原作者と

建設会社が作ったホテル

入ってみたいと思わせる外観


ただところどころくすんでいる


経営は悪いらしい


東京で降り

船に案内されたが

那緒さんは

相変わらず眠っている


終着点についた

着いた途端に

生氣を取り戻したか

やっと那緒さんも

しゃきっとしてきた


那緒さん

私たちはどこに行くのですか?


降り場からタクシーに乗る


運河から見た

ホテル


正面に横付けされた


那緒さん

緊張の面持ちで

お金を払い

正面玄関をくぐる

那緒さんは車中も無言で

何も聞かされないまま

それに続く


ホテルに面食らうが

なんのことはない

ホテルに連なる

オフィスに

向かうようだ


何が始まるのか




なし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ