表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚活戦線異状あり 冬の陣  作者: 玲於奈
6/23

鳴らない携帯

なし

東福寺

雑誌の写真がよみがえる


本も返さないといけない


東福寺は


行ったことも

食ったこともないが


なんとなくおいしそうな氣がした


・・・・


おかげかもしれない


何かに取り憑かれたように

掃除をした


昼に家に戻って

ご飯を食べた


何も言わないが

誰かとご飯を食べたのは

久しぶり


母親は能面の様な顔だった

父親は

ご飯の途中で

タバコを買いに出かけた


昼は親子丼だった。


午後は

駅前

そう決めていた


一度始めたら

最後まで

大きな石も

動かし始めたら

うごきはじめたら

あとは惰性でうごく


いくつもの

枯れた花々

プランターが氣になった


人権団体

観光協会

そして

商店街

異なる管轄


自分にとっては

管轄外


しかし


無言でタイルを磨く


2階の4畳半から

寝転がってみた

入道雲


そして

お袋の昼のメロドラマ


日常なのだ


そして

私は

一歩を踏みだした

日常


さあ

側溝にとりかかろう

そう思った矢先


携帯が鳴った


誰からも必要とされない電話


久しく鳴らない電話


自分のものなのに

びっくりした


登録されていない

番号


びびりながら

思いきって

電話に出た


「私と一緒に東京に出てほしいの」


どこかで

聞いた声


誰だろう








なし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ