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カラー
なし
それはいつものように
アフリカおばちゃん宅
マラソン途中で
どどんこ踊っている時だった。
まるで、相撲取りのしこかと
思われるようなダンス
一緒になんだかわからないダンスを
踊りながら
差し出された
デージーの一株ポット。
こしをふみながらも
株分けであまったとのこと
私は
その色鮮やかなオレンジ色を見ながら、
なんだかわくわくしてきた。
太陽のように輝くデージー。
思い出せない
誰かが
好きだった花。
それを見つめながら
思わず
「ありがとう」も言わずに
駈けだしてしまった。
何か後ろで声が聞こえたが・・・
そう思い出してしまった。
何が足りないのかを
歩道のタイルも、路肩も
側溝もきれいにした
だが、きれいなだけなのだ。
「色」
色がないのだ。
可憐な野草もあったが
ほとんどが
背丈のある雑草
カラーをふやそう
そう決意した。
まず思いついたのが
プランターの改革だった。
なし