第7話:中型の猛威と、新たな依頼
遺跡の広間が、震えていた。
地面から沸き立つ霧が、視界を曇らせる。
血と熱気の匂いが、鼻を突く。
俺たちは円陣を組む。
槍「竜穿」を構え、息を潜める。
カイルの耳が立ち、警告する。
「来る……中型。
雷翼竜の成体だ」
エラが杖を握り、青い光を溜める。
「新スキル……試すわ」
ミアが薬瓶を準備。
「みんな、絆を信じて」
霧の奥から、翼の音。
風圧が俺たちを押す。
現れたのは、翼長10mの雷翼竜。
鱗が青く輝き、翼膜に雷が走る。
咆哮が耳を劈く。
熱い息が、肌を焦がす。
「動くな……!」
カイルが矢を放つ。
【毒針連射】
矢が連発し、翼を狙う。
雷翼竜が回避、雷のブレスを吐く。
青白い稲妻が地面を焦がす。
エラが即応。
【氷雷融合】
青い氷と雷の混合魔法が、ブレスを相殺。
火花が散る。
ミアが霧を振りまく。
【絆回復】
緑の光が俺たちを繋ぎ、傷を癒す。
「これで……みんなの力が共有されるわ!」
俺は槍を振り、突進。
新スキル【竜牙突突き】
槍先が牙のように鋭くなり、突き刺す。
翼の付け根を狙う。
ガリッ!
鱗が砕け、血が噴き出す。
雷翼竜が痛みで暴れ、尾を振る。
俺は跳び避け、カイルに叫ぶ。
「今だ!」
カイルの【影追尾矢】が追尾し、目を射抜く。
竜が盲目になり、動きが乱れる。
エラの氷雷が、翼を凍らせる。
ミアの弱体霧が、雷を弱める。
俺は仕留めの一撃。
槍を心臓に叩き込む。
ドスン!
中型竜が倒れる。
息が荒い。
汗が流れ、地面に滴る。
勝利の余韻。
体に光が宿る。
【リオン / レベル7 / 新スキル:竜耐バフ】
全員、レベルアップ。
エラ:【氷の爆発】
カイル:【罠設置】
ミア:【即効解毒】
ミアが倒れた竜を調べる。
「心臓……これで、解毒剤の材料が揃う」
エラが霧を払う。
「これで……遺跡の異常は収まったわ」
カイルが頷く。
「でも……これは始まりだぜ。
ヴォルガノスの血が、もっと広がってる」
俺は槍を収め、言う。
「英雄たちの過ち……俺たちが正す」
ギルドに戻る。
受付の女性が、俺たちを迎える。
「無事でよかったわ!
遺産の分け前は、後で振り込むわね。
それより……新たな依頼が」
彼女が紙を渡す。
【大陸緊急:火竜群の移動調査】
【危険度B】
【報酬:銀貨200枚+ギルド支援】
女性が説明。
「最近、竜の群れが活発化。
英雄たちの封印が、弱まってるらしいの。
あなたたち、パーティとして最適よ」
エラが紙を見る。
「火竜群……ヴォルガノスの子孫かも」
ミアが本をめくる。
「記録に……群れが集まると、大きな脅威に」
カイルが笑う。
「面白くなってきたぜ」
俺は頷く。
「受けるよ。
四人で……代償を払う」
街の外れで、休憩。
ミアが解毒剤を調合。
「これで……呪いが完全に消えるわ」
エラが空を見上げる。
「英雄たちの伝説……俺たちは超える」
だが、遠くから、地響き。
空に、翼の影。
「これは……群れの先触れ?」
カイルが弓を構える。
「来るぜ……!」
俺は槍を抜く。
「なら……迎え撃つ」
(次回予告:火竜群の襲来。
ギルド支援の新装備。
そして、竜の秘密がさらに……!?)




