そして……
その日は雨だった――。
時折雷鳴まで轟くせいか、誰も外に出ようとはせず家々は堅く閉ざされた町中。
その町中よりもさらに人気のない方にある丘に彼女は1人立っていた。
うつむいているせいか、表情はうかがうことはできない。
彼女の視線の先には、花が置かれている。
白い花。
それはヨーツテルンでは、【来世への幸福】を願う意味をもつ花であった。
雷鳴は轟く。
うつむいている彼女の後ろに1人の女性が姿を現す。
何かをつぶやいている。
雨の音と、雷の音で言葉は彼女達の間にしか届かなかった。
やがていい終えたのだろうか。その女性はすっと臣下の礼をとり、片ひざをつき胸元に手をおき頭をたれる。
「――あなたに忠誠を誓います。
我が王よ」
雷鳴が轟く。
うつむいている女性の金色の髪を、水滴が伝わり大地に落ちた。
……To be continued
これにてシルヴァニアへようこそっ!!はひとまず終わりです。
書きたいという思いだけでひたすらつき走ったため、作品としては未熟なものになってしまったなーと反省するところです。
文章の推敲や、設定の修正などをした完成版へとグレードアップさせたものをいつかの機会で出したいと思います。
確約ができないですがアセアセ( ̄_ ̄ i)タラー
稚拙な文章表現や、物語をここまで読んでくださった皆様に、感謝を。