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彼女VS幼なじみ
「雅夜、一緒に帰ろう~。」
「里枝美か。悪い、今日は放課後残って図書委員の仕事をして帰らないといけないんだ。だから、先に帰っててくれ。」
「わかった。先に帰っとくね。」
「ホントにごめんな。」
「ううん、いいよ。気にしないで……。じゃあ、またね。」
「おう、またな。」
それから、里枝美はどこかで少し遊んで帰ることにした。
「雅夜と一緒に帰りたかったなぁ~…………。」
「あなたは、…………里枝美さん!?」
「あっ、ひかりさん。」
「里枝美さん、今日雅夜は一緒じゃないの?」
「今日は雅夜とは一緒に帰れなかったの。」
「へぇ~、そうなんだ。もしかして、雅夜は里枝美さんに飽きちゃったんじゃない?だから、一緒に帰らなかったんだよ。」
「なんでそんなことを言うの!?そんなことあるわけないじゃん。」
「なんでそう言い切れるのかなぁ~?」
「雅夜が私のことを好きだからに決まってるじゃん。ていうか、ひかりさんは、どうして私にひどいことを言うの?」
「私も………………。」
「私も?続きを言ってくれないと分かんない。」
「私も雅夜のことが好きだからよっ!!」