里枝美の過去
「あれは、私がまだ幼かった頃…………」
当時の里枝美はまだ5歳だった。
「里枝美、ちょっと話したいことがある。」
「お父さん、何の話?」
「実はな、お前にはこれからある訓練を受けてもらう。」
「訓練て、どういうことをするの?」
「簡単なことだよ。遊びみたいなもんだ。」
「わぁーい。里枝美、訓練やるっ。」
その日から、里枝美はある訓練をし始めた。
もちろん、当時の里枝美は幼かったから、何にも知らなかった。
訓練というものが、とても過酷なものだと知らずに……。
「お父さん、どうしてこんなことをやらないといけないの?」
「……お前が立派な大人になるためだよ。もう少し頑張れるな?」
「……うん。」
「お前には俺の後を継いでもらわないといけないからな。」
里枝美は5年間訓練をし続けた。
「お前はもう一人前だ。」
「私は……お父さんの後継ぎにはなれないわ。……いや、なりたくないわ。」
「今さら何を言っているんだ!」
「だって!」
「……もう引き返せないんだ。」
「……わかったわ。」
それから、里枝美の訓練の成果を示すために、お父さんから仕事が与えられた。
それはとても過酷なものであった。
「とても辛かったけど、私は仕事をしっかりとこなしたわ。」
「里枝美の仕事って……?」
「私のやってた仕事は…………。」
里枝美は辛そうな表情を浮かべながら何かを考えていたが、意を決して事実を話すことにした。
「私は小さい頃から…………暗殺者になる訓練を受けていたの。」
「えっ!!」