真実を求めて
屋上での里枝美の態度は、明らかに何かを隠していると考えた雅夜。
そんな雅夜は、家で考えこんでいた。
〔里枝美は何かを隠している。とても重要な何かを……。そして、何らかの形でひかりが関わっている。〕
こう考えている雅夜だった。
そして、
〔ひかりに聞いてみるべきか?……だけど、ひかりは正直に話してくれるのか?〕
雅夜は、自分の心の中で葛藤を繰り返していた。
今までの信頼を崩されてしまい、何を信じればいいのか分からなくなってしまった雅夜。
(コンコン)
「雅夜っ、入るよー。」
(ガチャッ)
「姉ちゃん、……何しにきたんだ?」
「あんたが、また悩んでるんじゃないかと思ってね。話を聞きにきたのよ。」
「…………姉ちゃんは何でもお見通しなんだな。」
「あんたは顔に出やすいんだよ。」
「そうなんかなぁ?」
「そうだよ。また相談にのってあげようか?」
「…………いや、今回は自分で解決するよ。」
「大丈夫なのかい?」
「大丈夫かどうかって聞かれたら、わからないけど……。でも、自分で解決しないと前に進めない気がするんだ。」
「……そっか、なら頑張りなよ!」
「おう、なんとか自分で答えを出すよ。」
「じゃあ、部屋に戻るわ。」
「ありがとな、姉ちゃん。」
「いいってことよ。……おやすみ、雅夜。」
(ガチャッ)
〔俺は自分自身で答えを出さないと、これ以上前には進めない。だけど、俺は誰を信じればいい?…………イチかバチか勝負をしかけてみるか。〕
考えがまとまった雅夜は、明日何か勝負しかけることを決めた。
それがどんな結果になるかを知らずに…………。