答えの結果
(プルルルル~)
(ガチャッ)
「はい、もしもし~。」
「もしもし、雅夜だけど……。」
「あ、雅夜っ。……私に何のよう?」
「ひかり、明日お前に言いたいことがある。だから、明日の朝、俺の家の近くの公園に来てくれ。」
「電話じゃ言えないことなの?」
「うん。…………電話では言えないことだ。」
「わかった。……じゃあ、また明日ね。」
「じゃあ……また明日。」
翌日の朝。
「おはよう、雅夜。」
「おはよう、ひかり。」
(……………………。)
少しの間沈黙が流れた。
そして俺は、俺の答えをひかりに伝えることを決心した。
「ひかりっ。」
「なっ、何?」
「俺は………………。」
「何なのよ、早く言いなさいよ。」
「俺は、……お前との約束を守れない。」
「…………何で?」
「今、俺が好きなのは…………里枝美だからだ。」
「何で私じゃなくて、里枝美ちゃんを選んだの?」
「なんでなんだろうな?俺はなぜか里枝美に惹かれてしまったんだ。」
「それはかわいいからでしょ!?」
「違うっ!もちろんかわいいとは思う。でも、理由はそれだけじゃないんだ。なんでか知らないけど、里枝美と一緒にいると落ちつくんだ。」
「…………私は、里枝美ちゃんにはかなわないのかなぁ?」
「ひかりだって十分モテるよ、俺みたいなダメなやつよりもマシな男が見つかるよ。」
「私は雅夜が良かったの!!」
「ひかり…………。」
「私には……、雅夜しかいないの。……絶対に諦めないんだからね!!」
(タッタッタッタッ……。)
ひかりは全速力で公園から出て行った。